ふかわりょう 芸人の原点はとある“戦争”の敗北 小心者克服講座生み出した「敗戦の屈辱」

[ 2026年10月21日 22:45 ]

トークショーを行った椿鬼奴とふかわりょう
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 タレントのふかわりょう(52)が21日、都内でエッセー「中年よ、すねを剃れ」(中央公論新社)の刊行記念イベントに出席した。

 ゲストに椿鬼奴(54)を迎えて、ファンの前で同世代によるトークを実施した。現在との学校教育の違いや、当時は当たり前だった週刊少年ジャンプの休載の少なさなどに触れながら、「シュールの貴公子」ならではの視点で語った。

 最近は卒業アルバムの集合写真が当たり前ではなくなっていることを取り上げ「何のクレームかは分からないけど、(集合写真自体が)どうなのという話がある。むしろ私はいつか(欠席者の)出窓に写りたいと思っていた。出窓に憧れがあった」とふかわ節全快で笑いを誘った。鬼奴も「圧倒的に顔大きいですよね」と「出窓」をフォローした。

 ふかわはお笑い芸人としての、自身の原点についても語った。昔のふかわの代名詞と言えば白いヘアバンド姿で相手に少しダメージを与える一言を言う「小心者克服講座」だ。その源は幼少期の“敗戦経験”にあるという。

 1970年代から80年代にかけて起こった、VHSとベータマックスによる家庭用ビデオ規格の争い、通称「ビデオ戦争」。この戦いは日本の家電メーカー全体を二分し、壮大な開発競争が行われた。最終的には日本ビクター、松下電器(現パナソニック)を中心としたVHS陣営が勝利し、争いは幕を閉じた。

 だが、当時ふかわの実家はソニー、東芝を中心としたベータの機器を使っていたという。VHSが優勢となると「ベータを持っているとは言えなくなる。ベータを持っているのは、恥ずかしいとなる」と当時抱えていた悩みを告白。「敗戦の屈辱を実感する。その屈辱だったり、羞恥心が後の“おまえの家、天井低くない?”“おまえの家の階段、急だな”という細かいネタにつながっている」とビデオ戦争での敗戦がもたらした副産物について明かした。

 「多分、わが家がVHSだったら、芸能デビューはしていなかった」と興味深い持論を展開した。

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