【JC】マリヌス“日本向き”大駆けムード

[ 2010年11月26日 06:00 ]

ダートコースで軽快な動きを見せるマリヌス

 ジャパンCは25日、枠順が確定。オールスターキャストの日本馬ばかりに目が行くが、外国勢も虎視眈々(たんたん)。決戦の地・東京競馬場には出走8頭のうち6頭がすでに入厩。25日の調教は熱心なファンも見守る中で行われ、フランスから参戦のマリヌスが軽快な脚さばきで好調ぶりをアピールした。同レースは26日、ウインズ新橋、後楽園(午後2~7時)で金曜発売される。

 競馬大国フランスが誇る名ホースマンが送り込んできた刺客。マリヌスが不気味な大駆けムードを漂わせている。レースを3日後に控えた25日は、東京競馬場ダートコースで調教。向正面からジワジワとスピードを上げ、軽快な脚さばきでコーナーを駆け抜ける。直線も馬任せで手綱をしごくことはなかったが、ラスト1F12秒7(全体時計は6F84秒5)と末脚を伸ばした。日本の追い切りという概念に当てはめれば軽い内容だが、管理するヘッド師は満足顔。「来日前に十分な調教を行って仕上げてきたので、特に芝で強い調教を行う必要もない」と、余裕たっぷりだ。
 8月に仏G2ドーヴィル大賞を制したが、これが重賞初挑戦初V。陣営は10万ユーロ(約1100万円)の追加登録料を払って凱旋門賞に挑戦。結果は勝ったワークフォース、頭差2着ナカヤマフェスタから1秒後方の6着だったが、エンジンが掛かり始めた直線半ばで、内から寄ってきた他馬にはじき飛ばされる不利を受けており、スムーズなら着差は詰まっていたはず。騎乗したボニヤは「厳しいレースだったが、こういう経験を積んで馬がさらに成長している」と話す。
 ヘッド師は祖父から続く競馬一家に育ち、まず騎手として一時代を築いた。最多タイ記録となる凱旋門賞4勝をはじめ、仏ダービー4勝など仏クラシックレースで22勝を挙げた名ジョッキーだ。97年に50歳で引退すると、翌98年に調教師免許を取得。欧州の主要G1で実績を積み、現在は12勝で欧州牝馬のG1最多勝記録を塗り替えたゴルディコヴァを管理。6日に行われた米G1・BCマイルでは、同レース史上初の3連覇を飾っている。海外遠征にも積極的で、マリヌスも今春は中東を転戦し、カタールで勝利を挙げている。
 騎手、調教師の両方で成功を収めた名ホースマンは「オーナーの強い意向もあったが、私自身も東京コースに合うと思って連れてきた。これまでで最も具合がいい」と胸を張る。コンビを組むボニヤは過去4度にわたって短期免許で来日し、05年CBC賞ではシンボリグランを勝利に導くなど通算26勝をマークしている。日本競馬に精通する鞍上も「東京は直線が長く、きつい坂もあってタフなコースだが、マリヌスなら上手に適応してくれる」と力強い。不利なく、凱旋門賞以上のパフォーマンスを発揮すれば…。決して侮れない1頭だ。

 ≪強運オーナー希望で来日≫マリヌスを所有するアル・ロマイシ氏はUAEのドバイで不動産業を手広く展開する実業家。マリヌスは初めて所有した競走馬で、07年仏アルカナセールで7万ユーロ(当時のレートで約1100万円)で落札した。初の所有馬がG2勝ちという幸運に恵まれ、今回の来日もオーナーの強い希望で実現した。

続きを表示

「2026 菊花賞」特集記事

「 アルテミスS」特集記事

ギャンブルの2010年11月26日のニュース

タグ内の最下位に記述をオススメします ここから-->