神戸 リーグワン初V 平尾誠二さん没後10年、名門復活ののろし 最年長のPR山下「いい報告ができる」

[ 2026年6月8日 05:30 ]

NTTジャパンラグビーリーグワン1部プレーオフ決勝   神戸22―13東京ベイ ( 2026年6月7日    東京・MUFG国立 )

<神戸・東京ベイ>表彰台で喜ぶ神戸の選手たち。中央下で優勝盾を持つのが山下(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 プレーオフ決勝が行われ、レギュラーシーズン1位の神戸が同3位の東京ベイを22―13で下し、5季目のリーグワンで初優勝した。2度制した前身のトップリーグを含めれば、18~19年シーズン以来、7季ぶりの頂点。クラブOBの平尾誠二さんが亡くなってから10年がたち、かつて日本選手権を7連覇した名門が復権を印象づけた。

 自慢のアタックで1トライにとどまっても、神戸が日本一へと執念を見せた。李のPGなどで加点して前半を同点で折り返し、後半3分に逆転。その後は自陣で守る時間が長かったが、勝負どころのスチールなどで我慢を続け、22―13でノーサイド。選手たちは涙を流して喜び合い、この試合を最後にニュージーランド代表のヘッドコーチ(HC)に就任するレニーHCは「全員が素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれた」と称えた。

 神戸製鋼時代には日本選手権7連覇を果たしたが、リーグワン初年度は7位。続く22~23年シーズンは9位に沈んだ。その状況下で翌シーズンから指揮を執ったのがレニーHCだった。「スキル、フィットネス、知識。この3つが足りていない」。一切の妥協を許さずに体づくりから選手たちと向き合い、細やかな役割や戦術も落とし込んだ。

 就任1季目の24年1月17日には「阪神淡路大震災 1・17のつどい」にスタッフと2人で足を運んだ。神戸という街を理解し、チームにできることを知るためだった。「自分たちが誰を代表して戦っているのか」。会社や地域、ファンとのつながりを明確にし、翌年からは「1・17のつどい」に全選手、全スタッフで参加した。就任3季目。タレントぞろいのチームを結束させ、有終の美を飾った。

 クラブOBで「ミスターラグビー」と称された平尾誠二さんが16年に亡くなってから、今年でちょうど10年。チーム最年長で40歳のPR山下は「(平尾さんが)後押しをしてくれたし、上の方で笑っていると思う。いい報告ができる」と感慨に浸った。雌伏の時を乗り越えた名門に、新たな勲章が加わった。 (西海 康平)

続きを表示

この記事のフォト

「羽生結弦」特集記事

「テニス」特集記事

スポーツの2026年6月8日のニュース

タグ内の最下位に記述をオススメします ここから-->