「くそっ、感情的になってしまう」 170キロ右腕ミジオロウスキー、ブルワーズWS初制覇に感極まる 「アメージングとしか言いようがない」
2026年10月29日 13時50分
ブルワーズは敵地で4―1の勝利。シリーズを4勝1敗とし、球団創設58年目で初の世界一となった。エース右腕ジェイコブ・ミジオロウスキー(24)が5イニング⅔を2安打無失点に抑える快投で、勝利投手。一方のレイズは3度目のWS進出だったが、初の頂点はまたもお預けとなった。
3点リードの9回2死二塁。ブルワーズのマウンド上は守護神メギル、打席にはパラシオス。内角160キロの直球で二ゴロに抑えると、ウイニングボールをキャッチした一塁手バウアーは両腕を振り下ろしてガッツポーズ。敵地とは思えない大歓声を背にメギルが万歳したところへ、ナインが殺到した。対照的に、コントレラス捕手だけは冷静に笑顔を浮かべ、駆け寄ってきたナインとハグを交わした。
ブルワーズのエース、『170キロ右腕』ミジオロウスキーはこの日、最速103マイル(約166キロ)、直球平均100・1マイル(約161キロ)をマーク。86球中、ちょうど3分の2の57球を剛速球で押し、奪三振こそ2つのみだったが、8つのフライアウトを数えた。
豪腕は6回2死の時点で右ふくらはぎにけいれんを起こし、無念の降板。それでも、ベンチに戻るとフック投手コーチからねぎらいの言葉を掛けられ、どこか安堵(あんど)したような笑顔を浮かべた。
全米中継局FOXのヒーローインタビューで、現在の心境を問われた右腕は、喜色満面で首を振りつつ、「言葉にならない。アメージングだよ。うちの連中がお祝いしているのを見て…、(本拠地)ミルウォーキーの街はクレージーなことになっているだろうね。すごいよ」と言葉を詰まらせた。
トム・ベルドゥチ記者から「君は、このチームが(本拠地)ミルウォーキーとウィスコンシン州にとって、どれほど大きな意味を持っているか分かっているよね。ミルウォーキーへのメッセージは?」と聞かれると、「『ありがとう』だね。とにかく、一年を通してずっとサポートしてもらった」。
ここでミジオロウスキーが涙を浮かべ、「『Damn(くそっ)』、感情的になってしまうよ」と、思わず罵倒語を口にすると、同記者は「無理もないよ、ジェイコブ。きょうはこれだけ特別な投球をし、今季は君にとって特別なシーズンだったんだからね」。この言葉に、Tシャツで涙を拭い、何度もうなずいた。
「WS優勝を決められる登板というこの特別なチャンスに、どう対処したの?」との質問には、「全てはビル(コントレラス捕手)のおかげだよ。1週間ずっと、このチャンスが来ることへの期待を2人で語り合っていた。アメージングとしか言いようがない。彼がいなければ、ここまでたどり着けなかった。この1年間、彼と過ごせて本当に素晴らしかった」と、恋女房への感謝を惜しまなかった。
最後に、同記者から「本当に大きな意味がある勝利だったんだね。楽しんでくれ、ジェイコブ」と言葉を掛けられると、「Thank you(ありがとう)」と3度繰り返した。(写真はAP)
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