現役時代のDeNA・三浦大輔監督(右)と阪神時代の藤浪晋太郎(2015年6月26日撮影) 米マリナーズ3Aを6月17日にリリースされた藤浪晋太郎投手(31)のDeNA入団が7月16日に決まった。
昨年の藤浪はメッツと契約もメジャー昇格できず、3Aでリリーフとして29試合に登板し1勝2敗、防御率6・68。10月31日にFAとなり、プエルトリコのウインターリーグでは先発マウンドにも上がり、国内復帰の可能性も取り沙汰されていた。
中でもヤクルトは2012年ドラフトで藤浪を1位指名しており、フロントはそういう選手には思い入れがあるもの。昨オフはFA戦線で石川柊太投手、福谷浩司投手を獲得できず、田中将大獲りにも動かず。そこで藤浪獲得の可能性を探ると、担当者から「彼は高いでしょ? メッツで5億円ぐらいもらっていたから。条件を下げないだろうし、うちは手を出せない」という答えが返ってきた。
藤浪はメッツで年俸335万ドル(約5億円)に出来高もついていた。今季はマリナーズとマイナー契約で条件は大幅に下がったが、国内復帰となれば別だ。ある程度年俸が上がると、代理人側はその額を〝相場〟として交渉するという。
今回のDeNAは推定年俸5000万円で契約とされているが、すでに2月のキャンプからシーズンの約3分の2が終わっているため、約4カ月分の報酬となる。
もしも来年も同じ条件で再契約となれば1億5000万円程度に跳ね上がり当然出来高もつくため、2億円程度が必要となる。12球団で唯一年俸2億円の投手がいないヤクルトに当てはめると、投手最高年俸の田口麗斗投手と同額で、藤浪が加入すればチームのバランスも崩れてしまう。野村克也監督時代から「安くていいもの」がモットーのヤクルトは静観した。
となると、獲得に乗り出せる球団は、資金力に余裕がある球団に限られていた。
藤浪が今年6月にマリナーズ3Aをリリースされた直後、あるパ・リーグ球団の編成担当者に話を聞くと「仮に大金を払って獲得できたとしても『ボールが合わない。マウンドが合わない』となる可能性もあり、あまりにリスクが大きすぎる」と獲得を即否定された。