ブルージェイズ6―5レッズ(25日、トロント)米大リーグ、ブルージェイズの岡本和真内野手(30)がレッズ戦で2本の適時二塁打で3打点を挙げ、逆転勝利に貢献した。盟友の主砲、ウラジーミル・ゲレロ内野手(27)の舌禍騒動を吹き飛ばす貴重な活躍だった。
試合前、チームリーダーのゲレロが、メディアの前で公に謝罪する異例の事態があった。ゲレロは今季、14年総額5億ドル(約750億円)の大型契約の1年目だったが不振に苦しんだ。チーム低迷の責任を問われて、23日、スペイン語のポッドキャスト番組で「球団がくれたカネはこれからの成果に対してではなく、過去の私の実績に対して支払われたものだ」と発言。地元ファンから批判を浴びていた。
当初は開き直る態度を取っていたゲレロだったが、波紋は広がるばかり。会見を開いて「自分のコメントを後悔している。練習して一生懸命来季に備える」と謝罪した。
球場は重苦しい雰囲気。大リーグ公式サイトも「ゲレロの謝罪で始まった一日であり、他のすべての話題がその陰に隠れてしまうかのように思われた」と伝えた。しかし、その険悪なムードを吹き飛ばしたのが岡本だった。
一回2死二塁で左適時二塁打を放つと、七回無死満塁では左中間フェンス直撃の2点二塁打で同点に追いついた。同公式サイトは「ポストシーズン争いから脱落しているにもかかわらず、本拠地ロジャーズ・センターを埋め尽くしたファンに報いた」と評価した。
今季のブルージェイズ打線が得点力不足に喘ぐ中、岡本は160試合を消化した時点でチームトップの33本塁打、92打点で孤軍奮闘。大リーグ公式サイトは「期待以上の活躍。4年6000万ドル(約94億円)の契約は素晴らしい取引だ。球団記録の180三振もさほど気にならない」と報じた。
シュナイダー監督は「長いシーズンの中で適応し、自身がどのような打者であるかを証明し続けてくれた。本当にファンタスティックだ」と最大級の賛辞を贈っている。チームのもやもやをバットで一掃した岡本の存在感は、シーズン最終盤でさらに高まっている。