インタビューに応じるダルビッシュ有(撮影・山田結軌) 米大リーグ、パドレスのダルビッシュ有投手(40)がサンケイスポーツの単独インタビューに応じ、現在の状況と来季去就について言及した。昨年10月に受けた右肘手術からリハビリを経て、現在はブルペン投球を再開。一方で、現役続行とメジャー復帰については「分からない」と告白。さまざまな思いが交錯する右腕の「今」に迫った。山田結軌記者が、その取材を振り返った。
現役続行か、引退か。メジャー復帰できるのか。ダルビッシュは何度も「分からない」と繰り返した。何かを隠したり、噓をついたりしているとは思えない。ありのまま、正直に今の思いを語ってくれた。私1人だけに向かって話す今回の姿も、登板後に多くのメディアに向けて話すときも、口調や雰囲気に大きな差はない。自然体で素直な考えを明かしてくれたと感じている。
右肘のリハビリは1度目の手術を受けた2015年より順調だという。球団は、10月のポストシーズンでの戦力としてダルビッシュのベンチ入りを検討するほど状態は良好だ。だが、本人の気持ちが、まだ整わない。
「もういいか」と思うのか、あるいは「また投げたい」と奮い立つのか。決断の時期は分からない。今、私はダルビッシュが、1人の投手として、痛みのない健康な体を取り戻す未来を祈っている。そして、野球人生の決断を静かに待っている。(山田結軌)
■山田 結軌(やまだ・ゆうき) 1983(昭和58)年3月31日生まれ、43歳。新潟県出身。2007年に産経新聞社に入社し、サンケイスポーツ配属。16年から米駐在の大リーグ担当を務める。25年からフリーの記者として米国で取材。サンスポをはじめMLB公式サイトなどに寄稿している。