就任会見で笑顔を見せる松井新監督。D1位指名した織田にラブコールを送った(撮影・梶山裕生) 最強の〝切り札〟となるか―。巨人・松井秀喜新監督(52)は23日、東京都内で記者会見に臨んだ。前日22日のドラフト会議で巨人が単独1位指名し、交渉権を獲得した神奈川・横浜高の最速157キロ右腕、織田翔希投手(18)について「世界一の投手になる可能性のある選手と契約できるかもしれないチャンス」と言及。自ら入団交渉に携わる可能性についても語った。
無限の可能性に、夢を膨らませた。前日22日のドラフト会議をテレビ中継でチェックした松井新監督は、米球界挑戦を表明した横浜高・織田の〝強行指名〟に「世界一の投手になる可能性のある投手と、もしかして契約できるかもしれないチャンスをいただいた。久しぶりにドラフト会議を見て、ジャイアンツでゾクッてした」と明かした。
ドラフト会場をどよめきに包んだサプライズ。世代ナンバーワン右腕は15日に会見し、米球界挑戦の意思を示していた。1位指名を受けた後にも「米国に挑戦する気持ちは全くぶれません」と宣言。それでも、松井新監督は「ジャイアンツにしかない、素晴らしい環境があると思う。今後、球団の方がいろんなプランを、彼にとって一番いいものを考えていると思う」と語った。
米球界への造詣が深い指揮官。現役時代に米大リーグでプレーし、ワールドシリーズで日本選手初のMVPに輝いた。引退後もヤンキースGM付特別アドバイザーを務め、スター選手のジャッジをマイナー時代に指導するなど、米国で暮らしながら長く、米球界に携わってきた。
今後の入団交渉において、松井新監督自ら〝出馬〟する可能性については「球団の方と相談してになる。私が行くことによって、もしかしたら迷惑をかけることになるかもしれない。そこは慎重に、やはり彼の気持ちを第一に考えていきたい」と語るにとどめた。それでも、米球界への理解、人脈も幅広い指揮官の存在は大きい。
松井新監督の就任で、最速157キロ右腕の進路には一層、注目度が増す。「どのように私が携わるかはまだ分かりませんが、数年後、素晴らしいドラフトだったという形になるように。それは私の責任。これからと思っております」。日米通算507本塁打のレジェンドにしかできない〝仕事〟に、大きな期待がかかる。(浜浦日向)