八木3年ぶり完封!“また”雨のコールド

[ 2009年5月6日 06:00 ]

<ロッテ・日本ハム>4回2死二、三塁からベニーを三振に取り吠える八木智哉

 【日本ハム2―0ロッテ】土砂降りの雨を切り裂くように、力強く自らの左腕を振りぬいた。5回降雨コールドながら自身3年ぶりの完封勝利を挙げた。

 「雨が降るのは分かっていたし、早くから飛ばして有利なカウントで攻めようと思った。中継ぎ陣が疲れていたし、(先発の)役目を果たせた。自信になった」。毎回走者を背負う苦しい展開だった。3回にはユニホームのズボンが雨を含んで重くなり制球を乱して2死満塁。たまらずストッキングを上げてクラシックスタイルに切り替えると、里崎を空振り三振。4回1死二、三塁、5回2死満塁とピンチの連続だったが右打者の内角を突く直球とスライダーを駆使して要所を締めた。
 ダルビッシュとの2枚看板でルーキーの06年には12勝を挙げて、新人王を獲得。チームの44年ぶりの日本一に貢献したが、代償は大きかった。登板過多による左肩痛で、07年は4勝、昨季も1勝止まり。トレード要員に名前が挙がるようにまでなった。その中、ゴムチューブなどを使って地道に肩周辺の筋肉を強化。また走者を背負った際に、右足を一塁側へ半歩向けてセットポジションを取ることで課題のクイックを克服。今季も開幕2軍ながらイースタンでは3試合3勝と好投し、満を持して4月19日に1軍へ合流した。
 通算4度目の完封だが、降雨コールドが2度。プロ初完封を決めた06年5月19日の広島戦も8回コールド試合だっただけに、「雨の中で投げることはなんとも思わない」。この日は知佳夫人と2人の愛息も観戦に訪れ「勝てて良かった」と目尻を下げた。それでも「まだ満足していない。もっと切れは出るはず」。はい上がった左腕に、もう迷いはない。

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