がんばろう宮崎…高鍋農・田村主将が勇気の一球

[ 2010年8月7日 11:24 ]

開幕試合で始球式を務めた宮崎県立高鍋農業高校の田村栄二主将

 【第92回全国高校野球選手権】口蹄疫の被害に苦しんだ宮崎県立高鍋農業高校の野球部・田村栄二主将が、開幕試合で始球式を務めた。故郷に希望と勇気を与える一球は、捕手のミットに収まって大歓声を受け「宮崎県全体への応援の気がしてうれしかった」と感慨深げだった。

 高鍋町の畜産農家は壊滅的な被害を受け、同校でも実習用に飼育していた牛53頭、豚281頭の殺処分が余儀なくされた。田村主将は投球前に白球を大事に握り締め「畜産農家の方の気持ちも込めた」と言う。

 口蹄疫の影響は宮崎県の球児の夏にも及んだ。感染拡大防止を理由に、5月末から対外試合ができなくなり、選手たちは本来の調整ができなかった。宮崎大会も開会式が中止になるなど異例ずくめだった。

 高鍋農業高校は宮崎大会の初戦で敗退した。田村主将は「チームは明るさを取り戻したけど、宮崎県はまだまだこれから」と言い、宮崎代表の延岡学園高校に「(県民を)励ますためにも一戦一戦大事に戦ってもらいたい」とエールを送った。

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