巨人・山崎伊 7月4戦4勝で8勝目 2冠狙える!規定投球回に到達目前

[ 2023年7月30日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人6―3中日 ( 2023年7月29日    東京D )

<巨・中>8勝目の山崎伊はファンと喜び合う(撮影・西川祐介)
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 巨人の山崎伊織投手(24)が29日、中日戦に先発して6回2/3を6安打3失点の好投。7月4戦4勝となる白星で、リーグ2位タイとなる8勝目を挙げた。あと1死を取っていれば規定投球回に到達していたが、最多勝だけでなく、勝率のタイトルも視野に入る好位置をキープ。チームも3連勝で、13日以来の貯金生活となった。

 自己最多の8勝目を手にした試合後。山崎伊は東海大の大先輩でもある原監督から「何勝目だ?」と聞かれた。「8です」と返すと「あと5つぐらい勝ちたいな」。指揮官の短い言葉に、大きな期待がにじんだ。

 4回2死まで無安打投球。その回に細川の適時二塁打で失点。6回にも大島の適時二塁打などで2点を失った。投げ切れば規定投球回に達していた7回。2死から代打・三好に左中間二塁打を浴びた。無念の降板となり「3人で終わりたかった。最後が甘い」と反省。それでも降板後はベンチの最前列で高校球児のように声を張り上げ、味方を鼓舞した。

 苦しい時期が多かった野球人生。球団の背番号19の大先輩・上原浩治ばりの「雑草魂」で才能が開花しようとしている。明石商時代は控え投手。3年春の選抜でベンチ入りも登板機会はなかった。東海大ではリーグ戦で17試合に登板し11勝1敗、防御率1・09を残したが右肘が悲鳴を上げた。4年時の20年6月にじん帯再建手術(通称トミー・ジョン手術)。術後は「肘が曲がらない」と不安にさいなまれた。同年ドラフトで2位指名されたが、入団当初は塁間でのキャッチボールがやっと。開幕2戦目を任された昨季も「投げるのがしんどかった」と振り返る。それでも術後3年が経過した今季は登板のたびに「腕がなじんできた」と手応えを口にしている。

 チームは3連勝で13日以来の貯金1。9勝の戸郷に次ぐ安定感で、規定投球回には達していないながら勝率・800の右腕について原監督も「打者を見て投げられるようになってきた。小細工に走らずに力投できる。成長した投手」と称えた。

 山崎伊は「昔から冬が好きで夏は嫌い。夏ってあまりいい思い出がない」と苦笑いで言ったが、これで7月は4戦4勝で防御率1・91。2023年は、最高の夏となりそうだ。(花里 雄太)

 ≪月間MVPの可能性も≫山崎伊(巨)は今月4試合に先発し4連勝(防御率1.91)。両リーグで7月4勝は山崎伊だけ。自身初の月間MVPの可能性も出てきた。入団2年目で1軍デビューした昨年は5勝5敗も今季は8勝2敗で同僚の戸郷(9勝2敗)と2人合わせて17勝4敗で貯金13。今季巨人で2人以外の先発投手の合計勝敗は11勝27敗と大きく負け越し。巻き返しに両投手の奮闘が欠かせない。

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