【都市対抗】東海地区躍進の理由は“打倒トヨタ自動車”にあり

[ 2025年9月9日 10:48 ]

都市対抗野球決勝<三菱自動車岡崎・王子>優勝し歓喜する王子ナイン(撮影・五島 佑一郎)
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 第96回都市対抗野球大会は8日、史上初の愛知決戦を制した王子が2度目の優勝を決め幕を下ろした。

 ベスト4に東海地区の3チームが残り、一昨年は8強に5チームが進出。トヨタ自動車がヤマハを下して優勝。最近の社会人野球は東海地区を中心に回っているようだ。

 優勝すれば日本選手権(10月28日開幕、京セラドーム)の出場権を獲得できる東京スポニチ大会を含め11あるJABA大会のうち6大会を東海地区が制した(ヤマハは2大会優勝)。なぜ東海が強いのか。優勝した王子の湯浅貴博監督は「同じ地区に全国で何度も優勝しているトヨタさんがいるのが大きい。トヨタさんを倒すにはどうすればいいかを各チームが考えている。トヨタさんとヤマハさんは選手のポテンシャルが高いので工夫してやっている」と話す。そして「エリートの選手は来てくれない。大学で控え選手が多いから“負けてたまるか”の思いが強いのもあるね」と続けた。

 三菱自動車岡崎の小室和弘コーチ兼内野手も「大学時代控え選手でも鍛えて粘り強いチームにしていく。それしかないですよ」と東海地区躍進を説明。そういえば準決勝で三菱自に敗れた日本生命の梶田茂生監督は「東海地区のチームとやると本当に粘り強い。勝ってても負けててもあきらめない。しつこい野球をするからやりにくんです」と振り返った。
 
 東海地区の都市対抗2次(最終)予選は14チームで代表枠は「6」。「地獄のような予選です。負けたら終わりの連続で吐きそうな期間です」と三菱自の斎藤陽太助監督兼マネジャーが説明する。打倒トヨタ自動車を目指し、地獄の予選を勝ち抜くタフさ。今回ベスト4に残ったのは東海地区の第4、第5、第6代表の3チームだったというのも面白い。

 JABA大会に優勝している王子が都市対抗を制したことで日本選手権の東海地区の最終予選は4から5枠に増え6チーム中5チームが同大会に出場できることになった。補強のない単独チームでの日本一を決める大会も東海地区が大量に集まることになる。来年もこのまま東海地区を中心に回るのか。他地区の奮起を期待したい。(落合 紳哉)

 ◇今季のJABA大会優勝チーム
 ○東京スポニチ大会=鷺宮製作所
 ○静岡大会=JR東海
 ○四国大会=JFE西日本
 ○日立市長杯=SUBARU
 ○岡山大会=トヨタ自動車
 ○長野大会=東京ガス
 ○京都大会=NTT西日本
 ○ベーブルース杯=Honda鈴鹿
 ○九州大会=王子
 ○東北大会=ヤマハ
 ○北海道大会=ヤマハ
 

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