ソフトバンク・川村友斗「最高の形になって良かった」 “ナイスガイ”が決勝弾

[ 2026年10月26日 06:00 ]

SMBC日本シリーズ2026 第2戦   ソフトバンク4―3DeNA ( 2026年10月25日    横浜 )

延長10回、勝ち越しソロを放つ川村(撮影・須田 麻祐子)
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 「SMBC日本シリーズ2026」は25日に第2戦が行われ、ソフトバンクが4―3でDeNAを下して2連勝とした。3―3で同点の延長10回に途中出場の川村友斗外野手(27)がバックスクリーンへ決勝ソロ。史上17人目となるシリーズ初打席本塁打で劇的な勝利を収めた。レギュラーシーズンは守備固め、代走が中心だった伏兵の一発で連夜の延長戦を制し、2年連続日本一へあと2勝とした。

 チーム内では「ナイスガイ」と呼ばれる道産子がひと振りでチームを救った。主役はまさか、まさかの川村だ。ベンチ前ではヘルメットをバチン、バチンと叩かれ、手荒な祝福を受けた。

 「ヘルちゃん(ヘルナンデス)の左手が一番、痛かった。とにかく自分のスイングしようと。最高の形になって良かった」

 8回から代走で途中出場。3―3の延長10回1死でシリーズ初打席が巡ってきた。7番手・伊勢の2球目チェンジアップを強振。バックスクリーンへ運ぶ、決勝のソロアーチとなった。

 小久保監督はしみじみ言った。2軍監督から見てきたまな弟子が勝利を呼び込み、「(川村の)あんな笑顔、初めて見た。走者出たらバントと考えていて。まさかでしょ。野球っちゅうのは分からんね」と笑みを浮かべた。

 リストの強さが売りで強打が自慢の外野手。シーズン中は代走や守備固めの出場が主だったが、アーリーワークを欠かさずに出番をうかがった。「いつ出番がきてもいいように。一球勝負だけには負けないように」。松前漬で有名な北海道松前町出身で仙台大から育成選手として入団。5年目の今季は100試合出場を目標に掲げ、103試合と出番を増やした。そして、支配下登録された24年9月22日の楽天戦(みずほペイペイドーム)でのプロ初本塁打以来となる2年ぶりの公式戦アーチ。「チームに貢献できて良かった」と大舞台での一発の味をかみしめた。

 2試合連続の延長戦を制し、敵地でシリーズ開幕2連勝。あす27日からは本拠地で3試合を戦う。敵地2連勝で本拠地に戻るのは日本一を逃した24年の日本シリーズと同じ状況となった。「あと2つ勝つだけ」と小久保監督。ポストシーズン5連勝の勢いのまま2年連続の日本一まで突っ走り、2年前の借りを返す。 (井上 満夫)

 ○…育成出身の川村(ソ)がシリーズ初打席で決勝弾。日本シリーズの初打席初本塁打は球団初で、22年第2戦の内山(ヤ)以来史上17人目。延長戦で放ったのは川村が初で、決勝弾となったのは90年第1戦のデストラーデ(西)、05年第1戦の今江敏晃(ロ)に次ぎ21年ぶり3人目となった。また、育成ドラフト入団選手のシリーズ本塁打は20年甲斐(ソ)が2本塁打して以来2人目で、決勝弾は川村が初めてだ。

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