阪神ドラ1・榊原七斗 2桁弾いける!本紙評論家・広澤克実氏が太鼓判「パワーは相当ある」

[ 2026年10月30日 05:15 ]

本紙評論家の広澤克実氏が太鼓判を押す明大・榊原

 22日のドラフト会議で阪神が1位指名した明大・榊原七斗外野手(22)について、同大学出身で阪神OBでもある広澤克実氏(64=本紙評論家)が、「本当にいい選手を獲った」と評価した。明大OB会の副会長を務め、日々の練習にも参加して技術指導している同氏。榊原の選手としての特長や人柄などを紹介しつつ、「本塁打は2桁は可能」と、そのパワフルな打力に太鼓判を押した。

 いい選手を獲ったと言い切れる。明大の教え子だから大げさに持ち上げているのではなく、榊原は走攻守のすべてで、ドラフト1位にふさわしいと断言できる。

 打力は、高い。プロ野球に進んだ大学生を何人も見てきたが、打つことに関しては私の知る教え子たちの中では、トップクラスだった島内宏明(元楽天)や佐野恵太(DeNA)にも決して劣らない。体のサイズ(1メートル73、79キロ)は大きくはないものの、パワーは相当ある。広い甲子園でも放り込むことはできるだろうし、本塁打は2桁は可能だ。将来的には、20本くらいまで届くかもしれない。

 パワーがある分、前腕が強く、引っ張り傾向の強いプルヒッター。なので課題は外角への変化球の対応になるが、非常に器用で、どんな球種、コースにもバットを当てられる。プロの投手の切れ、変化球にも順応できるのではないか。日本代表での世界大会など大舞台でもめっぽう強く、勝負強いタイプなのだろう。ただ一つだけ直したいところがある。常に120%の力で振るので、100%の力で十分なんだよとアドバイスしたい。

 足は速く、外野の守備範囲は広い。特に驚いたのは三塁や本塁までの返球の強さだ。1年生から試合には出ていたが、“こんな送球するのか”とびっくりした記憶がある。高校まで投手をやっていて150キロのスピードボールを投げていたというのも、うなずける。

 タイガースは左翼がしばらく固定できていないが、榊原に適任なのは、むしろ近本、森下が守っている中堅、右翼。あの守備力や強肩を見たら、シャッフルも考えたくなるのではないだろうか。

 練習は、よくしていた。今の子はみんなマジメで感心する。直近では秋のリーグ戦が始まる前に4年生数人と食事に行った。私(64歳)の方が榊原の父親よりも年上らしいが、物おじせずに何でも話しかけてくるし、関西弁でよくしゃべっていた。今どきの22歳だ。

 グラウンド内外でチームカラーによくマッチするのではないか。首位打者(20年佐野)や打点王(21年島内)、最多安打(22年島内、佐野)のタイトルを獲った2人の先輩たちを超えてほしい。 (本紙評論家)

 ◇榊原 七斗(さかきばら・ななと)2004年(平16)7月15日生まれ、兵庫県高砂市出身の22歳。5歳から野球を始め、報徳学園では甲子園出場経験なし。明大では1年春からリーグ戦に出場し、3年秋にはベストナイン。25、26年の2年連続で大学日本代表に選出された。東京六大学リーグ通算89試合出場、打率・301、12本塁打、53打点(29日時点)。1メートル73、79キロ。左投げ左打ち。

 ○…新人選手の2桁本塁打は25年の渡部聖(西)12本まで66人が達成。左打者に限れば21年佐藤輝(神)の24本まで19人で、榊原が達成すれば、阪神新人左打者では佐藤輝に続く2人目になる。なお阪神新人選手の2桁本塁打は48年別当薫13本、50年渡辺博之11本、69年田淵幸一22本、80年岡田彰布18本、21年佐藤輝24本、23年森下10本の過去6人が達成している。

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