藤井聡太名人への挑戦権は3月2日プレーオフに A級最終対局は永瀬九段、糸谷八段共に敗れる

[ 2026年2月26日 22:47 ]

糸谷哲郎八段
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 将棋の藤井聡太名人(23)=王将など6冠=への挑戦権を争う第84期順位戦A級の最終一斉対局が26日、静岡市「浮月楼」で指され、7勝1敗で挑戦の可能性があった順位1位の永瀬拓矢九段(33)、10位の糸谷哲郎八段(37)は共に敗れた。両者によるプレーオフが3月2日、東京・将棋会館で指されることになった。永瀬が勝てば2期連続2度目、糸谷が勝てば初の名人挑戦となる。

 A級は棋士10人が年度を通じて総当たりで9局ずつ指す。9回戦では永瀬が佐藤天彦九段(38)、糸谷は近藤誠也八段(29)と対戦した。
 先手・永瀬は佐藤の四間飛車に最後までチャンスをつかめなかった。名人3期の実績がある佐藤は2勝6敗で迎え、敗れるとB級1組への降級の可能性があった。挑戦と降級が懸かった大一番を佐藤が制した。終局は午後10時32分。敗れた永瀬は終局後、「もう1局指せる。しっかり準備をしたい」と語った。

 糸谷は後手から横歩取りへ誘導した。26手目までノータイムの指し手が準備の深さを物語る。糸谷の後手横歩取りと言えば昨年2月、藤井との叡王戦本戦で指して以来。当時7冠の藤井による5番勝負出場を阻んだ理解度の高い戦型をぶつけたが、跳ね返された。午後10時前の終局時、永瀬の将棋は決着前だった。「負けているので(プレーオフは)幸運があれば、くらいの気持ち。今は将棋の反省くらいしか出てきません」と力なく振り返った。

 B級1組への降級は、前十字靱帯損傷のため休場中の渡辺明九段(41)とこの日敗れて2勝7敗となった中村太地八段(37)の2人に決まった。

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