藤本渚七段 勝率1位賞棋士が棋王戦挑戦者を破る 王将戦2次予選

[ 2026年6月9日 17:27 ]

藤本渚七段
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 藤井聡太王将(23)=名人など6冠=への挑戦権を争う第76期王将戦2次予選1回戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社特別協力)が9日、東京・将棋会館で指され、藤本渚七段(20)が増田康宏八段(28)に98手で勝利した。昨年度の勝率1位賞棋士が、棋王戦挑戦者を初対戦で破った。

 振り駒の結果、増田が先手になり、戦型は両者の得意戦法・雁木(がんぎ)へ進んだ。昼食休憩前、増田が33手目▲4五歩と仕掛けた。角交換後、さらに銀桂交換と駒得した増田が手駒にした2枚を51手目▲7一角、53手目▲4一銀と飛車の背後へ打ち込んで攻めをつなげた。

 ところがこの飛車獲りを放置した藤本は、60手目△7七角成と角金交換の攻めを強行。さらに当たりになっていた5三金を見捨て、64手目△3二同飛と旋回させた。この飛車が80手目△3七飛成と敵陣で目覚め、5九竜とのコンビで増田の中段王を追い詰めた。豊富な持ち駒で追いすがった増田の寄せを、入王で振り切って勝利した。

 藤本は次戦2回戦で、阿久津主税八段に勝利した中村太地八段と対戦する。計7人が総当たりで6局ずつ指して藤井への挑戦権を争う挑戦者決定リーグ入りまで、あと2勝とした。

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