水谷八重子さんが死去、87歳 肺炎で 「滝の白糸」など新派の古典で魅力発揮 山田洋次作品でも活躍

[ 2026年8月31日 17:31 ]

水谷八重子さん(00年撮影)
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 劇団新派を代表する女優で、映画、テレビでも活躍した水谷八重子(みずたに・やえこ、本名松野好重=まつの・よしえ)さんが28日に肺炎で亡くなったことが分かった。31日、松竹が発表した。87歳。東京都出身。

 松竹は水谷さんの葬儀については「近親者にて執り行います」とし「後日お別れの会を開く予定です」と伝えた。

 水谷さんの父は歌舞伎俳優の十四世守田勘弥、母は新派の初代水谷八重子。1955年8月に、歌舞伎座の新派公演で水谷良重の名で初舞台。同時に歌手デビュー後、舞台、映画、テレビに幅広く出演し活躍した。

 同年、二代目水谷八重子を襲名。劇団をけん引し「滝の白糸」「日本橋」「婦系図」「鹿鳴館」など新派の古典で魅力を発揮する一方、名作喜劇「三婆」、山田洋次監督の脚本・演出「麥秋」「東京物語」「家族はつらいよ」などの新作、横溝正史作品「犬神家の一族」「八つ墓村」でも新たな一面を見せた。

 1978年に「滝の白糸」「祇園の女」で菊田一夫演劇賞、1988年に「佃の渡し」「京舞」で松尾芸能賞大賞、1992年に「佃の渡し」で芸術選奨文部大臣賞、芸術祭賞、都民文化栄誉章、2001年紫綬褒章、2009年旭日小綬章、2023年港区名誉区民、など数多くの賞に輝いた。

 初代八重子や花柳章太郎の芸を受け継ぎ、新派の情緒や伝統を守りながらも自身の個性と才能を生かした舞台で、多くの観客に感動を与えた。最後の舞台は、令和7年2月南座 二月新派喜劇公演「三婆」富田駒代となった。

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