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タイで盛り上がる「泰緬鉄道を世界遺産に」 現地の議員が語る価値と「戦場にかける橋」のいま

2026年9月5日 05時10分 (9月5日 05時10分更新)
 第2次世界大戦中、旧日本軍がタイとビルマ(現ミャンマー)の間に建設した「泰緬(たいめん)鉄道」を国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録しようとする動きが、タイで盛り上がっている。キャンペーンの中心を担う西部カンチャナブリ県選出のサハパン上院議員(50)が本紙の取材に応じ、鉄道の価値や登録に向けた意気込みを語った。 (バンコク支局・吉光慶太、写真も)

泰緬鉄道の価値を語るサハパン上院議員=バンコクで

 -日本軍が建設のために連合国軍の捕虜やアジア人の労働者に過酷な作業を強いるなどして多くの死者を出し、「デスレール(死の鉄道)」とも呼ばれる。泰緬鉄道の価値は。
 泰緬鉄道や(1957年公開の映画「戦場にかける橋」の舞台)クワイ川鉄橋は私たちの地域にとって、重要な歴史的遺産。建設に動員されて命を落とした連合国軍の捕虜やアジア人労働者をたたえ、平和を考える場になっている。彼らを追悼する催しも毎年開催している。
 私はこの地元で生まれ育ち、強い思い入れがある。ライトアップをしたり、交流サイト(SNS)を使ったりして、平和のメッセージを世界に届けるために活用している。
 -これまでも世界遺産登録に向けた動きがあった。
 2014年ごろから準備を進めてきたが、本格的な調査の予算不足が課題だった。18年にはタイで登録の暫定リスト入りに向けた政府の支援を取り付け、24年には副首相の下で準備のための地域委員会が設立されて予算を獲得できた。5千件以上の回答があった住民への調査でも圧倒的な支持を得ている。
 -今後のスケジュールは。
 先日、同じく世界遺産登録を目指す北部のチェンマイやチェンライとともに登録を求める共同声明を発表した。上下院で評価のプロセスが進んでいる最中だが、状況はこれまでよりも整っている。なるべく早く進めたい。
 -泰緬鉄道は日本とのかかわりも深い。
 戦後、タイと日本は素晴らしい友好関係を築いてきた。過去を変えることはできないが、大切なのは今と未来だと思う。私はこの鉄道を「恨み」として捉えるのではなく...

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