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「特攻」のメカニズム(17)「何言っても言葉足らず」<2>「遺族」 

2026年10月18日 05時10分 (10月18日 05時10分更新)

富沢健児少尉(1922~45年)=遺族提供

 2021年10月、中央大国際情報学部の2年生だった伊藤光雪(みゆ)さん(24)は特攻戦死者を調べるゼミの活動の一環で、東京都墨田区にある富沢健児少尉の遺族宅を訪れた。少尉のおいに当たる利章さん(66)だ。その妹の渡辺聡美さん(62)と、別のおいの小沢正名さん(67)も同席していた。
 もともと伊藤さんは、富沢少尉の弟の章二さんを捜していた。だが章二さんは2004年に73歳で他界していた。その後、借地に立つ実家を取り壊し、土地は地主に返した。だから伊藤さんがそこを訪ねたとき、「富沢」とは違う新たな家の表札がかかっていたと分かった。

明るく優秀、慕われ

 遺族の話によると、富沢少尉は、包装紙などを作る...

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