「強いハトでなければ勝てない」向かい風の地理的不利を跳ね返す 養老町の畳店主がハトレースで優勝
2026年10月31日 10時00分 (10月31日 10時00分更新)
岐阜県養老町高田の大橋畳店の店主で、約60年にわたり「鳩(はと)レース」に取り組む大橋憲夫さん(79)が、厳選したハト延べ10羽のレース成績で競う2026年度「全日本ゼネラルチャンピオン賞」で1位を獲得した。1997年度の「日本最優秀鳩舎(きゅうしゃ)賞」と合わせて史上2人目の2冠を達成し、「また日本一になれて本当にうれしい」と喜ぶ。 (今井智文)
レースは、ハトが巣に戻る本能を利用し、地域の各鳩舎のハトを数百キロ離れた場所に運んで一斉に放ち、飛んで鳩舎に戻った時刻を機械で記録。距離と所要時間から飛行速度を求めて競う。東海地方の場合は北海道や東北で放つレースが多く、速いものでは北海道から1日で帰ってくる。
大橋さんは創業約120年の畳店の3代目。小中学生の頃はハトの飼育が人気で、大橋さんも初めて飼った。名古屋市で畳職人の修業をして帰郷し、再び飼育を始め、20歳でレースに初参戦した。
畳店の屋上に鳩舎を設け、約200羽を飼育。毎朝ハトを鳩舎から飛ばして運動させ、郡上市や御嶽山からハトを放って鳩舎に帰す訓練もしている。競馬と同じく、血統や親の素質などを考慮して交配させ、能力の高いハトをつくることも重要となる。
大橋さんは、レースでは県内や愛知県の鳩舎が同じ地域となって競う。養老は地域の西の方にあるため、ハトが北海道などから戻る際に西からの向かい風に逆らって飛ぶことが増えるのが不利となる。「強いハトでなければ勝てない」と情熱を注ぎ、研究を重ねながら繁殖に取り組んできた。
97年度には、主要レースで上位入賞した延べ10羽の成績で競う日本最優秀鳩舎賞を受賞。所属する県連合会では初の快挙だった。
近年は...
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