【東京GB-北海道Y】第2セット、東京GB・後藤(左)のスパイクに対してブロックに跳ぶ北海道Yの選手たち=有明コロシアム(奥村信哉撮影) SVリーグ男子(17日、東京GB3-2北海道Y、東京・有明コロシアム)男子が開幕。1試合を行い、東京GBがフルセットで北海道Yを下した。今季、SVリーグに昇格した北海道Yは、あと少しでトップリーグ初陣を飾れなかった。
第1、第3セットを奪ってセット2-1。第4セットも終盤まで競り合ったが、21-21から東京GBに連続得点を許してフルセットに持ち込まれると、最終第5セットは相手が本来のプレーを取り戻した。
「最終セットは力の差が出たなというところ。それ以外のセットは経験の差が出たかな。われわれも経験をしないと積み上げられないことがある。(その意味で)すごくいい経験をできた」。上杉徹監督は振り返った。
2016年創設のチームは、経営難を乗り越え、旧Vリーグ最終年度の23-24年シーズンに2部(V2)で優勝。SVリーグが発足した24-25年シーズンには、2部のVリーグで東地区優勝と力を示し、SVリーグのクラブライセンスも承認された。25-26年シーズンでの昇格へ準備は整ったが、1チームだけの昇格はSVのチーム数が奇数になり、試合編成に支障をきたすことなどから見送られた。
今季、同じく条件を満たした鹿児島とともにSVに昇格。ようやく迎えた初戦だった。「われわれにとって、この舞台に立つのは当たり前ではない。悲願だった。新しい一歩を踏み出せたのは誇らしい気持ちだ」と上杉監督。
念願のSVの公式戦。それも趣向を凝らした演出と大勢のファンの大声援で知られる東京GBとの一戦だ。この日は7184人の観客が集まった。「まずは、SVで戦えることにはすごく感謝している」というエースの重留日向は「お客さんがいっぱい入っているとわかっていたけど、あまり周りのことは考えず自分のプレーをしっかりやるよう心掛けた」という。
「SVで戦うことは目標にしていたが、いざ戦ってみると、プレッシャーとか全くなく、楽しくプレーできていたかなと思う」とはセッター久保下航平だ。
上杉監督は試合前、選手たちに「上位進出を目指すが、そんな簡単な世界ではないとはみんな分かっているよね。(レギュラーシーズン)44試合あきらめず成長し続けるチームにしよう」と呼びかけたという。
「世界選手権のMVPの(バルトシュ)クレクがいるようなチームと対戦できるのは普通じゃない。すごい楽しい」と上杉監督。チームにとって歴史的な一歩を踏み出し、貴重な経験を積めた。「負けはしたが、これから楽しみだなと思えた」と久保下。大海原への航海が始まった。