JR東海は23日、リニア中央新幹線静岡工区のトンネル掘削工事に来年3月6日までは着手できないとの見解を示した。着工時期は「未定」としており、早くとも3月ごろになる。施工に携わる大成建設が国土交通省から建設業法に基づく営業停止命令を受けたため。静岡県幹部はこれまでに年内着工があり得るとの認識を示していた。
JR東海は、東京・品川―名古屋間の開業時期に「大きな影響があるとは考えていない」と説明した。開業時期を示すスケジュールはこれまで通り年内の予定で検討を進めているという。丹羽俊介社長が年内に示すと7月に表明していた。 静岡工区の工期は10年以上かかる見通しで、品川―名古屋間の開業は2037年以降になる。
国交省は23日、リニア談合事件を巡り、大成建設と鹿島に対し、11月7日から来年3月6日までを期間とする営業停止命令を出した。土木の民間工事が対象で建設業法に基づく。最高裁が今年9月に大成建設などの上告を棄却する決定をしていた。
JR東海によると、営業停止の期間中は着工ができない。JR東海はこの期間後、大成との間で着工に向けた協議を速やかに再開したい考え。17年、大成建設などの共同企業体(JV)と静岡工区の工事契約を締結していた。