「交流戦初優勝も狙えるいいスタート」矢野氏は才木の度胸と阪神の準備力を評価

[ 2025年6月3日 22:35 ]

交流戦   阪神1-0日本ハム ( 2025年6月3日    エスコンF )

<日・神(1)>8回、清宮幸は空振り三振に倒れる(投手・才木)(撮影・椎名 航)
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 ◇交流戦 阪神1―0日本ハム 2025年6月3日 エスコン

 阪神はパ・リーグ首位の日本ハムに才木―石井の継投で今季12度目の零封勝利。今季2度目の4連勝で今季最多貯金11とした。先発・才木は8回4安打無失点で5勝目。6回に大山の3号ソロで奪った1点を守り抜いた。スポーツニッポン評論家の矢野燿大氏は「よく粘りきった。才木は素晴らしい投球だった」と8回2死一、二塁で清宮幸を空振り三振に取った場面を高く評価した。

 ◇ ◇ ◇

 1―0で阪神が首位対決に先勝した。才木のヤマ場は8回2死一、二塁での清宮幸との勝負だった。1ボールからの2球目149キロは外角高めで、相手が予測していなかった球で空振り。才木と梅野のバッテリーはそこから真っすぐ勝負を挑んだ。

 二塁走者が俊足の五十幡だけに、一打で同点確実の場面。甘く入ることはできない。力んだり、メンタルが揺らいだり、いろんなマイナス要素も頭をよぎる状況だったが、無難にフォークに頼ることなく、自分の力を信じた結果がフルカウントからの内角150キロでの空振り三振。見事な投球だった。

 才木はこの3年間で交流戦は6勝無敗と好成績を残している。ゆっくりと足を上げてから、なかなか前に出てこない独特のフォームは、初見の相手にとってはタイミングが取りにくい。「1、2の3」と来るフォームで「の」の部分のところで、打者は少しだけ前に出される。フライアウトが多かったのも、そのためだ。

 試合前半は阪神の交流戦に向けた準備力がうかがえた。初回に中前打の中野が森下への初球に盗塁に成功すると、3回1死からは右前打の近本が、中野への初球に盗塁成功。さらに近本は5回1死から四球を選ぶと、中野への2球目に盗塁成功と、早いカウントから動いた。

 しっかりデータが整理できているから、初球から走ることができている。一塁ベースコーチの筒井コーチやスコアラーが研究して、ミーティングで伝えた成果。これは初戦だけでなく、2戦目、3戦目と日本ハムにはプレッシャーとなるはずだ。

 決勝弾の大山もいい形で交流戦に突入したことは頼もしい材料。自信を持って、これまで通りの戦いをこれからも貫けば、交流戦初優勝も期待できる。価値ある初戦だった。

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