阪神・高寺望夢プロ初の決勝打でガッツポーズ「打ちたいな、と思っていたら打てたので、思わず出た」

[ 2025年8月18日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3―1巨人 ( 2025年8月17日    東京D )

<巨・神>4回、適時打を放ちガッツポーズする高寺(撮影・白鳥 佳樹)
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 技ありの初V打だ。阪神・高寺が4回2死一、三塁から右前へ先制適時打。赤星が投じた低めのフォークを巧みなバットコントロールで攻略した。右翼・丸の失策も重なり、三塁走者・森下に続いて一塁走者・大山までも本塁へ迎え入れた。

 「追い込まれていたので、食らいついていくしかなかった。しっかり対応できた。1打席目も見ていたので、イメージして、しっかり打つことができた」

 快音の伏線は第1打席にあった。2球で追い込まれながらもファウルで粘り、8球目を二ゴロ。結果は凡退でも、あらゆる球種を見られた事実が背中を押した。打球が右前へ抜けた瞬間には、左腕を突き上げるガッツポーズだ。「2死で得点圏。打ちたいな、と思っていたら打てたので、思わず出た」。これがプロ5年目で初の決勝打となり、照れ笑いで回想。続く坂本の適時打で自身も3点目の生還を果たした。

 この日の4打数1安打で、8月は打率・379(29打数11安打)と絶好調だ。熊谷、前川、中川ら、左翼で起用される面々ももっぱら状態が良く、8月の“日替わり左翼”のスタメン選手は48打数17安打、打率・354。刺激し合って快打を量産している。藤川監督は「満足はできない状況ではある。日々良かったり悪かったりと、若者だなという感じがする。今は修行中」と手厳しいが、全ては期待の裏返し。2年前の優勝時は鳴尾浜にいた若虎が、立派な猛虎戦士として躍動を続ける。

 「しっかり続けていけるように、頑張っていきたい。一打席一打席大切に、というふうに思ってやっている」

 上田西(長野)3年時の20年9月6日。コロナ禍での夏の甲子園中止を受け、プロ志望の高校生を対象に行われた「合同練習会」の会場が、ここ東京ドームだった。75人のNPBスカウトが集う中、6打数5安打で魅せた金の卵が、5年の時を経て、4万2000超の観衆を沸かせた。存分に野球ができる幸せをかみしめ、高寺は置かれた場所で咲き続ける。(八木 勇磨)

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