【甲子園】東洋大姫路“ヒヤマ”で8強 白鳥翔哉真、虎党の父が“神様”にあやかり命名

[ 2025年8月18日 05:00 ]

第107回全国高校野球選手権第12日・3回戦   東洋大姫路3―2西日本短大付 ( 2025年8月17日    甲子園 )

<西日本短大付・東洋大姫路>5回、東洋大姫路・白鳥は中前に勝ち越し適時打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 3回戦4試合があり、8強が出そろった。東洋大姫路(兵庫)は西日本短大付(福岡)に逆転勝ちし前回出場した2011年以来、14年ぶりの準々決勝進出。「4番・左翼」の白鳥翔哉真(ひやま)外野手(3年)が5回に決勝適時打を放った。沖縄尚学は2年生左腕の末吉良丞(りょうすけ)投手が延長11回完投勝利で仙台育英(宮城)とのタイブレークを制した。春夏連覇を目指す横浜(神奈川)、県岐阜商(岐阜)も8強入りした。

 この一打にかけた。5回、同点に追いつき、なおも2死一、二塁。試合前まで今大会8打数5安打と絶好調に見えた東洋大姫路の白鳥は「今日は調子が良くない」と2打席凡退して好機を迎えた。「もう同点になった勢いに乗るしかない」。2球目カットボールを積極的に振り抜くと、打球は中前へ。3試合連続打点は8強入りを決める決勝打となった。

 「正直、気持ちだけで打ちました」

 この一打にかけろ――とアルプス席から聞こえた。「代打の神様」と呼ばれた元阪神・桧山進次郎の応援歌の歌詞だ。名前の「翔哉真」は、父・一馬さん(49)が心酔する「阪神の桧山」が由来で、打席では桧山の応援歌を採用している。2013年の桧山引退から12年、阪神の本拠地である甲子園で「東洋のヒヤマ」が決勝打を放った。

 1985年の阪神初の日本一から虎党の父は、桧山の流し打ちを見て「左中間の打球がめっちゃキレイやったんや」とほれた。白鳥は次男で、第1子の長男に「ヒヤマ」と名付けようとしたところ、妻との交渉失敗。粘り強い交渉の末に次男に「神様」の名前をつけることが認められ、父は「進次郎ではなく、ヒヤマにしたのは俺のセンスやね」と笑顔で胸を張る。

 一方の白鳥は「父は背番号24のユニホームで応援していましたね」と笑う。現役当時の活躍をリアルタイムでは知らなくても、なぜか応援歌は知っていた。小学生の頃はリコーダーで、そのメロディーを吹いていたと言う。東洋大姫路では2年春に応援団の提案で採用され、甲子園に懐かしの応援歌が帰ってきた。

 準々決勝を戦う沖縄尚学とは6月の招待試合で対戦し、2年生の末吉に完封負け。2三振に倒れた白鳥は「個人的な感情も入るけど、勝つことが最優先」と雪辱を期す。ここまで3試合7打点。「ヒヤマよ突っ走れ」と歌う応援歌のごとく、頂点まで止まらない。 (河合 洋介)

 ◇白鳥 翔哉真(しらとり・ひやま)2007年(平19)4月20日生まれ、岡山県出身の18歳。小3から野球を始め投手。中学時代はオール岡山ヤングでプレー。東洋大姫路では外野手として1年夏からベンチ入り。50メートル走6秒8、遠投80メートル。1メートル72、75キロ。左投げ左打ち。

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