野村謙二郎氏 状況に応じて一新された中村奨成の打撃 これまでの積み重ねが今の立ち位置を確立させた

[ 2025年9月14日 05:45 ]

セ・リーグ   広島5―0中日 ( 2025年9月13日    マツダ )

<広・中>3回、先制の2点適時打を放つ中村奨(撮影・岸 良祐) 
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 【野村謙二郎 視点】前日の柳に、この日の高橋宏と…天敵といわれる投手を相次いで攻略した。先制、中押し、ダメ押しと理想的な形で得点を重ね、先発の常広は今季初めて6回を投げ切る。救援陣も零封した。言うことないゲームだった。

 展開上で大きかったのはファビアンの2ランだが、この試合のポイントは中村奨の先制打だ。外のボールに逆らわず、方向性を出して強く振らずに右前へ打ち返した。こんな適時打、今季に入って何本かあるが、昨季までは見られなかった。

 好機では力が入ってヘッドが返り、ポップフライか内野ゴロ。昨季まではそんな印象が強い。状況に応じて一新された打撃。打席数を与えられる心の余裕なのか、あるいは経験値がそうさせるのか。どうであれ、守備や打撃でそれだけの内容を披露してきた積み重ねが、いまの立ち位置を確立したと言える。

 カープには、同じような立場の若手がたくさんいる。真のレギュラーを勝ち取るのは容易ではなく、来季になれば新たな競争が始まる。中村奨には、今季に体で覚えたことを継続してほしいと願う。 (スポニチ本紙評論家)

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