西武・平良―小島にパ最優秀バッテリー賞 新人捕手初 球界屈指の剛速球受け成長

[ 2026年10月21日 05:25 ]

パ・リーグ最優秀バッテリー賞に輝いた平良(左)と小島

 スポーツニッポン新聞社が制定する「2026年度プロ野球最優秀バッテリー賞」の選考委員会は20日、セ・リーグは阪神の高橋遥人投手(30)―伏見寅威捕手(36)、パ・リーグは西武の平良海馬投手(26)―小島大河捕手(22)を選んだと発表した。伏見は昨年は日本ハムで選出されており、両リーグでの受賞は史上初。また、新人捕手の受賞も小島が初となった。4選手には賞金100万円などが贈られる。

 輝かしい成績を残したルーキーイヤーだった。小島は開幕スタメンに始まり、99試合に出場。打率・267、9本塁打と攻守で、リーグ2位の原動力となった。そして、捕手として大きな自信につながるタイトルが加わった。

 新人捕手では史上初の受賞。「素晴らしい賞を受賞できてうれしいです。(受賞には)平良さんの力も大きかったと思います。いろいろと勉強をさせてもらいました」と、喜びと同時に感謝を口にした。

 初めて平良とバッテリーを組んだ日は鮮明に覚えている。3月29日のロッテ戦。右腕を好リードして、5安打完封勝利に導いた。「平良さんの直球の走りも良かった。相手打者もタイミングが合っていない感じだったので、いけると感じていた。無失点に抑えることが一番評価されると思うので、あの試合が自信になりました」と振り返った。

 ただ、最初から順風満帆ではなかった。大学時代には経験したことのない150キロ台後半の直球や切れ味鋭い一流の変化球に目を丸くした。「サインを覚えるところから始まり、球種の確認など苦労はありました。最初は捕るのが必死でした」と苦笑いする。他の投手と比べてデータを重要視する平良の登板日は「頭」も疲れた。「データの見方や打者の苦手な球種なども話し合った」と言い、入念な準備もルーキーにとって大変な作業だった。

 球界屈指の右腕の剛速球を受け続けたことが小島の飛躍的な成長につながった。「1年目から組めたのは自分にとってはいい経験でした。(捕手を)任せてもらえて本当にありがたかったと思います。平良さんの球が捕れれば大丈夫と思えました」と笑顔を見せた。

 11月3日からは「アジアプロ野球チャンピオンシップ」に向けた侍ジャパンの宮崎合宿に参加する。「話したことのない選手も多い。たくさん吸収してきたいと思います」。日本代表の正捕手も目指す。 (河西 崇)

 《西武・平良 新人捕手の健闘称える》平良は「うれしいです」と初受賞を喜び、20試合でバッテリーを組んだルーキー小島の成長に目を細めた。開幕当初はプロの速球や変化球に慣れない部分も散見されたが、平良自身も「最初は僕の投球スタイルも分からないし、慣れるのに苦労すると思っていた」と理解を示した。

 ただ、細かなミーティングを重ねて意思疎通を図ると、12勝のうち11勝を小島と挙げるなど「ベストパートナー」に成長した。「元々良い選手ですし、ケガなく1シーズンをやり切ったというのが素晴らしい。それが全てかなと思います」と自身のことよりも新人捕手の健闘を称えた。

 さらに、来季2年目を迎える小島のさらなる飛躍には打力の強化を挙げた。「捕手は守備にフォーカスされがちですけど、打撃でもっと貢献していける選手になると凄く面白い選手になれると思います」とエールを送った。

《パ選考過程》パはリーグ3連覇のソフトバンク勢ではなく、西武の平良―小島が9票で受賞した。防御率1.36の成績を、東尾修氏は「先発投手として驚異的。前年は抑えで最多セーブ。翌年にローテーションを守ってこの数字は立派」とし、有藤通世氏も「防御率1.36のインパクトは強い。負けない投手として西武を2位に押し上げた貢献は大きい」と評価した。

 さらにはドラフト1位の捕手・小島の存在も「バッテリー賞」としての得票につながった。99試合で打率.267、9本塁打と打撃センスを発揮し、森繁和氏は「ルーキーながら攻守に奮闘。これから長く正捕手として頑張ってほしい」と期待。野村謙二郎氏も「平良と組んだ20試合は防御率0.87。よほど息が合っていないと残せない数字」とした。
 ソフトバンクの前田悠―山本祐のバッテリーは2票。前田悠は12勝1敗ながら、投球回数が規定未満の111回2/3だったことがマイナスに働いた。それでも田淵幸一氏は「高卒3年目でこの数字は立派。3連覇に大きく貢献した」と評した。
 

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