阪神・佐藤輝明のメジャー挑戦を球団が「全面後押し」 “いの一番”11月1日にポスティング申請へ

[ 2026年10月31日 05:00 ]

メジャー挑戦する佐藤輝
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 ポスティングシステムを利用してメジャー挑戦する阪神・佐藤輝明内野手(27)に対し、嶌村聡球団本部長(59)が30日、申請開始初日となるあす11月1日に即日申請を行う方針を明かした。この日、大リーグの新労使協定が締結されなかった場合、交渉期限が現協定が失効する日本時間の12月2日に前倒しされることが判明。交渉期間が実質1カ月間に短縮されることを受け、球団側は“いの一番申請”で3冠王の挑戦を後押しする構えだ。

 新天地へ挑もうとする佐藤輝へ、球団が最大限の親心を示した格好だ。あす11月1日のポスティングシステムの申請スタートを前に、嶌村聡球団本部長は即座に手続きを行う方針を明かした。

 「速やかに(申請)したいなと。鋭意努力中。当然、そうした方が彼のためでもある。そうした方がいいなと思っております」

 「1」の数字が3つ並ぶ日に“いの一番”での申請。それは、この日判明した“不測の事態”にも対応しうる方策と言える。ポスティングシステムを利用して大リーグ移籍を目指す際の米球団との交渉期限が一気に短縮される見通しとなった。本来の交渉期限は12月15日(日本時間16日)まで。しかし大リーグの新たな労使協定が締結されない可能性が極めて高く、その場合は現協定が失効する12月1日(同2日)までとなる。

 通常であれば交渉期間は、大リーグ機構が全30球団に契約可能選手として公示してから45日間だった。それが30日間前後に短縮。少しでも長い交渉期間を確保し、期限内の「11月決着」実現には“古巣”の早期申請が必須。佐藤輝の挑戦を全面的に後押しするために、球団もスピード感を持って動く構えだ。

 「SATO」は依然として米市場で高い評価を維持している。米メディア「FOXスポーツ」が掲載した、今オフの「MLBフリーエージェント50人ランキング」では、FA144選手の中でドジャースのスクバル、パドレスのキング、マリナーズのアロザレーナ、カブスの鈴木誠也に続く「5位」に名を連ねる注目株。FA選手でなく、メジャーで1打席も立っていないにも関わらず、左打者では最高の評価を下した。

 著名メディア「NBCスポーツ」が掲載した同様の「100人ランキング」でも全体5位、野手2位に格付けされた。契約予想は5年総額1億3000万ドル(約204億円、1ドル=約157円換算)の高評価。セ・リーグ3冠王の人気は米球界でもトップクラスで、激しい獲得争いが予想される。

 佐藤輝は11月上旬に渡米する。スムーズな移籍先決定へ向け、契約交渉や球団施設見学を行う予定だ。「11・1」のポスティングシステム申請が“ゴング”。1カ月間の激しい争奪戦が、まもなく幕を開ける。

 ○…ポスティングシステムの申請は、あす11月1日にスタート。通常であれば交渉期間は、大リーグ機構が全30球団に契約可能選手として公示してから45日間だった。それが30日間前後となる。オーナー側と選手会では、選手の報酬総額に上限を定める「サラリーキャップ制」の導入を巡り意見が激しく対立。新協定締結交渉は難航を極めるとみられ、ロックアウト突入が不可避となっている。現協定が締結された21年オフは、新たな協定が締結されるまでポスティング移籍を巡る交渉は中断され、広島からカブス入りした鈴木の契約合意は22年3月までずれ込んだ。

【佐藤輝PS経過】
 ☆24年12月23日 推定年俸1億5000万円で契約更改。ポスティングシステム(PS)を使った将来的な大リーグ移籍の希望を、球団に初めて直談判したことを明かす。

 ☆26年1月31日 出来高込みの推定年俸5億円で、前日30日に単年契約で更改したと明かす。代理人を交えた交渉では、26年オフのPS利用を要求。

 ☆同10月19日 CSファイナルS敗退の翌日、嶌村聡球団本部長がPSを利用して佐藤輝のメジャー移籍を容認すると発表。

 ☆同10月21日 甲子園球場で代表取材に応じ、シーズン終了後に初めて公の場に姿を見せる。「ポスティングを容認してくださった球団、関係者の皆さんに、感謝の気持ちを伝えたい」。

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