山中菫が1年ぶり世界王座返り咲き 初挑戦の鵜川菜央との打ち合い制し判定勝ち「4団体統一できるように」
プロボクシングIBF女子世界アトム級王座決定戦10回戦 山中菫(真正)《○判定●》鵜川菜央(三迫) ( 2026年4月7日 東京・後楽園ホール )
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元IBF女子世界アトム級王者で同級1位の山中菫(24=真正)が同級3位・鵜川菜央(30=三迫)に2―1判定勝ちし、約1年ぶりの世界王座返り咲きを果たした。戦績は山中が11戦10勝3KO1敗、鵜川が6勝1敗。
悲願の王座返り咲きを果たした山中は水色のベルトを肩にかけ安堵(あんど)の表情を浮かべた。「判定は割れるかな、とは思っていたので心配だった」と振り返りながら「鵜川選手は想像していたとおり強くて手数が多かった。勝ててホッとした」と汗を拭った。
序盤からガードを固めプレッシャーをかけて上下にパンチを散らし、右フックで何度も相手の顔面を捉えた。終盤は手数が落ちない鵜川に押し込まれる場面もあったが、僅差(97―93、96―94、94―96)で逃げ切った。「山下会長に言われたことを聞いてやっていた。ガードを上げてプレスかけていった」。試合に向けて助言をもらっていた元WBO世界ミニマム級王者の兄・竜也氏も現地で観戦。試合後にはサムアップで称えられたことを明かしながら「まだまだ。もっと頑張らないと」と勝ったかぶとの緒を締め「組んでもらった試合一つ一つに勝って、4団体統一できるように頑張りたい」と視線を上げた。
対する鵜川はデビューから6連勝で世界初挑戦。細かいパンチで相手の前進を止め、手数で応戦したが及ばず。「一歩足りなかった」と肩を落とした。
「自分が世界戦をやっていいのか」と戸惑いもあったというが、経験があまりなかった、サウスポー対策も万全にこなし、男子選手とは3分間のスパーリングを実施。終盤まで手数は落ちず、担当する加藤健太トレーナーは「厳しい練習の成果。練習以上のものを出せたと思う」とねぎらった。
日本バレーボール協会に勤めながらプロボクサーとしてリングに上がる“二刀流ボクサー”。この日は川合俊一会長も来場するなど、多くの協会関係者が応援に駆けつけた。「協会の方々の理解があって両立できている。支えてくれた三迫ジムと協会の方々に感謝の気持ちを形にしたかった」と目を赤くした。
セミファイナルのWBO―アジア・パシフィック女子ミニマム級王座決定戦8回戦では、同級3位の吉川梨優那(24=泉北)が元日本女子同級王者・鈴木なな子(26=横浜光)に3―0判定勝ち。王座返り咲きを果たし「返り咲けてうれしい。目の前の試合に一つ一つ勝っていくだけ」と話した。
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