来年の朝ドラ、前後期ともに「令和」が舞台 モデルなし現代劇で社会反映「巡るスワン」「なぎさの進化論」

[ 2026年7月14日 11:05 ]

<2027年度前期連続テレビ小説「巡るスワン」制作・主演発表>ポーズを決めフォトセッションに臨むバカリズムと森田望智(撮影・大城 有生希)
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 NHKは14日、2027年度後期の連続テレビ小説(第117作)「なぎさの進化論」を発表した。朝ドラ史上初となる獣医師を主人公に、現代の大阪と鹿児島・与論島を舞台に描く徳尾浩司氏のオリジナル作品。2027年度は前期の「巡(まわ)るスワン」もバカリズムが脚本を手掛けるオリジナル作品で、前後期ともに実在モデルを持たない、令和を舞台にした現代劇となる。

 近年の朝ドラは、植物学者・牧野富太郎をモデルにした「らんまん」、歌手・笠置シヅ子をモチーフにした「ブギウギ」、日本初の女性弁護士の一人・三淵嘉子をモデルにした「虎に翼」、漫画家・やなせたかし夫妻をモチーフにした「あんぱん」など、実在の人物や夫婦を題材にした作品が続いてきた。一方、主人公に特定のモデルを置かないオリジナル作品では、「おかえりモネ」「カムカムエヴリバディ」「ちむどんどん」「舞いあがれ!」「おむすび」などが、それぞれ脚本家の創作による物語として制作されている。

 モデル作品は実在の人物の人生や功績を軸に物語を紡ぐ一方、オリジナル作品は脚本家が自由な発想で人物や世界観を構築できるのが特徴。さらに2027年度は、前後期とも舞台が「令和」の現代に設定されており、現代社会を映し出す2作品が並ぶことになる。

前期「巡るスワン」は、バカリズムが脚本を担当。長野県諏訪地域と諏訪湖周辺をモデルにした架空の街「佐和市」を舞台に、警察署生活安全課で働く女性警察官の日常と奮闘を描くヒューマンコメディーだ。

 一方、この日発表された後期「なぎさの進化論」は、現代の大阪と鹿児島・与論島を舞台にしたハートフルコメディー。朝ドラでは初めて獣医師を主人公に据え、動物だけでなく、その飼い主や家族とも向き合う姿を描く。脚本を手掛けるのは、テレビ朝日「おっさんずラブ」やTBS「ライオンの隠れ家」「私の家政夫ナギサさん」、NHK「ミワさんなりすます」など名作を数多く生み出してきた徳尾浩司氏。

 企画のきっかけについて、制作統括の渡邊悟氏は「3年前に愛犬を亡くしました。その時にお世話になった獣医師の方々との思い出が、この企画のきっかけです。厳しい現実を迎える私たちに、皆さんがかけてくださった言葉の数々が、残された家族の救いになりました」と、自身の体験に基づく企画であることを明かした。

 主人公は、マイペースでちょっぴり人が苦手で動物が大好きな女の子・なぎさ。獣医になったはずなのに、向き合うのは個性豊かな飼い主たち。動物を救おうとしていたはずなのに、気づけば家族の悩みまで背負わされてしまう…という物語。やがてなぎさは、「動物を診ることは人を診ることだ」と気づいていく、令和のハートフルコメディー。同局は、ヒロインについて「オーディションで決定します」と発表した。

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