凰稀かなめ主演、舞台「TARKIE」3度目上演へ!“男装の麗人”水の江瀧子の半生熱演

[ 2026年7月25日 08:00 ]

<凰稀かなめインタビュー>笑顔でポーズを決める(後列左から)妃海風、凰稀かなめ、緒月遠麻、彩凪翔(前)=撮影・木村 揚輔
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 元宝塚歌劇団宙組トップスター、凰稀かなめが主演を務める舞台「TARKIE(ターキー)」が3度目の上演を迎える。昭和のトップスターで「男装の麗人」と呼ばれた水の江瀧子さんの半生を描く物語。凰稀は「私たちが今こうして舞台に立てるのも、彼女たちが道を切り拓いてくださったおかげ」と感謝を口にする。今回は宝塚出身者が11人に増え、よりパワーアップ。演出は植草克秀が手掛け、8月22日から東京と大阪で上演される。凰稀、元雪組の彩凪翔、元星組トップ娘役の妃海風、元宙組の緒月遠麻に話を聞いた。

――再び水の江さん役を演じられることへの率直なお気持ちを聞かせください。

 凰稀「今回で3回目になります。前回から1年しか経っていない状況で、また再演させていただけるのは本当に嬉しいです。水の江さんは日本で初めて、髪の毛を切って「男装の麗人」として芸能の世界を盛り上げてくださった方。日本の素晴らしい女性をもっと色んな人に知ってもらいたいという気持ちもあります。私たちが今こうして舞台に立てているのも、彼女たちが道を切り拓いてくださったおかげなので、感謝の気持ちを持ちつつ演じたいと思います」

――役への共感は?

 凰稀「共感は山ほどあります。同じ立場にいたので思うことも多いです。ただ、毎回メンバーも変わりますし、台本も少しずつ変化しているので、常に新鮮な気持ちで取り組んでいます」

 ――今回新しく挑戦することは?

 凰稀「一番大きな変更点は、ショーが8月公演に合わせて、夏のショーになることです。お芝居の方でも、前回とは違う役を担当するキャストがいたり、新しい役が増えたりしています」

 ――緒月さん、彩凪さん、妃海さん、意気込みや作品への向き合い方を教えてください。

 緒月「私は今回が初出演になります。ストーリーテラーのような役なので、今はセリフに出てくる〝年号〟と戦っています(笑い)。1915年は大正何年になるのかとかを必死に覚えています」

 凰稀「一番大変だよね(笑い)歌い始めの合図になるようなセリフもあるし」

 緒月「今からドキドキしていますが、(周囲に)おんぶに抱っこでいこうと思っています。堂々と頼っていきます!(笑い)」

 彩凪「私は3回目の出演ですが、キャストの方が変わると作品の印象がガラッと変わるのが面白いと感じています。今回は劇団内での関係性がより深く描かれている部分があり、これまでは裏設定で自分たちが考えて作っていた〝学年の差〟や〝仲の良さ〟がセリフとして表現されるようになって、見え方も変わってくるのが楽しみです」

 妃海「私は2度目の出演です。笠置シヅ子さん役を前回演じてから笠置さんのファンになりました。生きるエネルギーそのもののような方で、演じることで私自身もすごく充実した期間を過ごせました。今回は宝塚出身のキャストの方がさらに増えているので、ならではの結束感やパワーを見せられるのではないかと思っています」

 ――宝塚出身の方が多く出演されるのはやはり心強い?

 凰稀「元宝塚の人間は、ダンスをしている時の位置や並びへの意識がすごく強いんですよ。そして、それぞれが(演技やダンスを)きちんと仕上げてくるので、お稽古のスピード感や密度が非常に高くて助かります」

 ――皆さんで集まると、宝塚の空気に戻るものですか?

 緒月「戻りますね。外部の方だと最初は緊張しますが、このメンバーだと緊張ゼロです」

 妃海「(先輩後輩の)上下関係のルールはありつつも、芸事に対してはフラットに意見を言い合える関係性なので、すごくやりやすいです」

 ――演出の植草さんとのやり取りはどうですか?

 凰稀「植草さんは(作品を)一番楽しんでますね(笑い)。〝自由にやって〟とおっしゃってくれていますし、こちらから〝こうしたい〟といった提案をすることも多く、良いものはどんどん採用してくれます」

 ――振付の名倉加代子先生についてはどうですか?

 凰稀「先生のステップは本当におシャレで粋なんです。ただ、カウントではなく曲のリズムで振りを付けられるので、覚えるまでは大変です。宝塚時代から〝一発で覚えろ〟という緊張感の中で育ってきたので、スイッチが入りますね」

 ――ショーの見どころについても教えてください。

 凰稀「今回は演出が2バージョンあって、日程によって切り替わるのが特徴です。チョベリグバージョンとナウイバージョンがあるんです(笑い)。昭和コテコテな感じで、グッズを持って一緒に踊れる場面もあるんですよ」

 ――前回は少年隊の「仮面舞踏会」などを歌って大盛り上がりでした。

 凰稀「あんな黄色い歓声、久々に聞きました(笑い)みんな、自分を出すというより、当時のスターの方々を自分の中に〝下ろしてくる〟勢いでなりきってパフォーマンスしています。プログラムやブロマイドも、それぞれがなりきって仮装しているので楽しみにしていてください」

 ――今回は大阪公演もありますね。

 凰稀「宝塚出身の私たちにとって大阪は第二の故郷のような場所なので、そこで公演できるのは特別です。9月4日の公演日は私の誕生日でもあるので、何かあるといいなと期待しています(笑い)」

 ――最後に、ファンの方へのメッセージをお願いします。

 凰稀「ファンの方々にはとにかく楽しんでもらいたいです。今回は文化庁の支援もあり、小中高生から18歳までの方は無料で観劇できる枠もあります。夏休み中ですので若い世代の方にエンターテイメントの世界に触れ、日本にはこんなに凄い方たちがいたんだということを知ってもらいたいです」

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