将棋ABEMA地域トーナメント2026決勝 中国・四国がV 吉池四段「貢献できてうれしい」

[ 2026年8月30日 12:39 ]

優勝した中国・四国のメンバー。右端は吉池四段(撮影・我満 晴朗)
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 将棋のABEMA地域トーナメント2026決勝が29日、ABEMAで配信され、糸谷哲郎九段(37)率いる中国・四国が5勝2敗で羽生善治九段(55)率いる北関東を下し、優勝した。

 中国・四国はプロ2年目の新鋭・吉池隆真四段(21)が3連勝する大活躍。4勝2敗で迎えた第7局では藤井聡太王将(24)=6冠=を下す殊勲の星を挙げ、表彰式では「優勝に貢献できて、とてつもなくうれしい」と声を弾ませた。

 優勝した中国・四国(糸谷、吉池、菅井竜也八段、増田康宏八段、藤本渚七段)は賞金1000万円を獲得した。

 前身の個人戦、団体戦で4度のABEMAトーナメント優勝を誇る藤井は、5年ぶりの優勝を逃した。

 中国・四国のメンバーは同日深夜の表彰式後、報道陣の取材に応じた。

 ――優勝できた要因は。
 糸谷「チームの皆さんが本当に強くて。一人が調子の悪いときも他の人がカバーできる、そういうチームワークが取れていたことが要因かなと思っています」

 ――このチームで対戦した中で「この将棋が大きかった」というものは。
 糸谷「やっぱり北関東との予選で藤本さんが3連勝された将棋、そこから決勝で吉池さんが勝たれた将棋ですかね」

 ――北関東は予選でも当たって決勝も当たって、予選では勝っている。やりやすさや苦手意識は。
 糸谷「いや、勝負は少しの差でどう転ぶか分からないものですし、北関東は手ごわいチームだと思っていたので、前回も今日も油断なく戦いに臨めたかなと思っています」

 ――藤井と予選で戦って勝った将棋は、振り返るとどんな将棋でしたか。
 藤本「作戦を用意してたんですけど、あまりうまくいかなくて。時間も劣勢のまま形勢も悪くなったんですけど、大きく崩れることだけはなんとか避けて、たまたま逆転の目が出て、ついてきたかなと」

 ――相手が藤井だったことは。勝ってみてどうでしたか。
 藤本「対局しているときはそういうことを考える余裕はなかったんですけど、投了されてよく考えると、藤井先生に勝ったんだなと(笑い)」

 ――吉池さんは今日3勝。今日を振り返って。
 吉池「自分にとっての初戦の羽生九段戦がずっと劣勢で、そこをなんとか逆転という形で勝つことができて、そこで勢いに乗れたのが勝因かなと思っています」

 ――最後、吉池さんの勝利でチームの優勝が決まった。将棋の内容としては。
 吉池「もし藤井先生と当たったとき用の作戦を考えていて、作戦自体は悪くなかった気はしたんですけど、やはり時間切迫で分からなくなっていって。ただ最後勝つことができて、チームに貢献できてすごくうれしいです」

 ――今回は関東と関西が混ざったチーム編成。菅井さんは関東の方と一緒にやることに、いつもと違う印象はありましたか。
 菅井「いや、そんなになかったですけど、すごくチームみんなで力を合わせて頑張ることができたので、あんまりそれは感じなかったですね」

 ――今日も振り飛車で。振り飛車は見る人が喜ぶ。そのやりがいは。
 菅井「いつも応援してもらっていますし、すごくやりがいはあるんですけど、やっぱりそこで結果を残さないとダメなので、そういう意味では今日はよかったかなと思っています」

 ――増田さんは出身が関東。関西のチームに入ることで気持ちの持っていき方など違いはありましたか。
 増田「皆さん普段は対戦しているんですけど、チーム一丸となって優勝を目指すという姿勢がすごく感じられて、自分も一緒に頑張ろうという気持ちにさせてくれました」

 ――きょうは個人成績は残念だったかもしれないが、大会を振り返って印象的な自分の将棋は。
 増田「きょうは先鋒で負けて帰ってきてチームにダメージを与えてしまったんですけど、そこを皆さんに温かく迎えていただいたので、そのあたりがすごく印象に残っています」

 ――賞金1000万円を獲得された。あらためて使い道は。
 糸谷「とりあえず山分けをと思っているんですけど……」
 菅井「4分割な(笑い)」
 糸谷「菅井さんに4分割にされそうになっているんですけど(笑い)、頑張って5分割になれば(笑い)。中国四国で何かやりたいなと思っています」

 ――個人個人で山分けしたとして、使いたいものは。
 糸谷「まだ多分誰も思いついていないと思いますけど、中国四国の将棋で何か使えたらいいかなと思っているところはありますね」

 ――おそろいのスーツが団結力につながったのでは。
 糸谷「特に菅井さんはシャツも自分で買いに行って(笑い)、そこから勝率がバーンと上がって(笑い)。スーツもネクタイもバッジもそろえたので、チームの一体感という意味では上がったのかなと思っています」

 ――来年の大会に向けた目標、連覇については。
 糸谷「1年目で最高の結果を残せましたので、来年も優勝に向かって頑張っていきたいと思っています」

 ――中国四国ということで、地元からの応援の声は大会中ありましたか。
 糸谷「広島の方では増田さんにも来ていただいて、模範対局や子どもたちの大会を見ていただいたりして、非常に温かい声を地元の道場からいただきました」
 増田「やっぱり反響は多いですね。特に決勝の前に、将棋ファンの方に“応援してるよ”とたくさん言っていただけたので、すごく励みになりました」

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