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「育成なら中日」と言われる日へ…不振でも2軍で使われ続けた森駿太 プロ初本塁打の裏に“ブレなかった方針”

2026年9月27日 10時25分

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4回表、先制3ランを放ち喜ぶ森駿


◇渋谷真コラム・龍の背に乗って
◇26日 ヤクルト5×―3中日(神宮)
 広く浸透している言葉だが、森駿のような有望株を「トッププロスペクト」と呼ぶ。未来のためにどう育てるか。その第1条は「試合に出す」だ。簡単なように思えるが、2軍は育成の場だけでなく1軍戦力の再調整の場でもある。若手の成績が伴わなければ、つい外したくなるものだ。
 森駿の今季の2軍での打率は1割9分2厘。とりわけ春先は苦しみ、6月末で1割2分2厘だった。それでも森駿は使われ続け、7月以降に6本塁打を打った。もちろん成績が上向いたことも大事だが、それ以上に「森駿を育てる」という方針がぶれなかったことが重要である。
 若き日の打席数が生きた実例に、サヨナラ弾を浴びた。山田(ヤクルト)は1年目の2011年に2軍で114試合、460打席に立ち、4年後のトリプルスリーの礎を築いた。17年の細川(当時DeNA)は114試合に出て、打率は2割1厘ながら10本塁打を打ち、435打席を与えられた。
 今季も各球団がトッププロスペクトに打席という養分を与え、育てている。桜井(ロッテ)、小田(DeNA)、高橋(ソフトバンク)らは新人だがいずれも400打席以上に立っている。2年目の森駿もチーム最多の323打席。練習試合や秋のフェニックスリーグを含めれば年間400打席に到達するはずだ。
 ドラゴンズでは昨季からスタートした「育成会議」が、今季はバージョンアップ。2軍の全指導者にトレーニング部門、栄養士、アナリストら20人ほどが月に1度集まり、投手と野手に分けて検討し、育成方針を共有している。
 「もちろん森も毎回、時間をかけて話し合いました。打てていなかった時期も、フィジカルに問題がないなら継続していこうと。トレーニングや食育についてもデータは出てきます」
 荒木雅博本部長補佐が教えてくれた。現状分析、課題、短期から長期までの目標。あらゆる数値を踏まえて計画を立て、育てる。いつの日か「育成なら中日」と言わせるために…。森駿のプロ1号はその序曲だと思いたい。

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