【No Ball,No Life】10月13日に行われたアジア・チャンピオンズリーグエリート(ACLE)の1次リーグ第2戦、京都―ラチャブリは1―0で京都が勝利し、歴史的なアジア初勝利を挙げた。対戦したラチャブリはタイのクラブで昨季はACL2に出場し、今季はACLEに参戦。DFファンウェルメスケルケン際(32)、MFエカニット・パンヤ(26)、FWブルーノメンデス(32)の元Jリーガー3人が先発していた。
左サイドバックでフル出場したファンウェルメスケルケンはオランダ人の父と日本人の母の間に生まれ、甲府の下部組織から高校卒業後に単身オランダへ。24年、25年の2シーズンJ1川崎でプレーした。チャンスを作りながら最終盤の失点で敗戦という結果に、「負けは受け入れて次に進まないといけないですけれど、内容がよかっただけに収穫もあった。それプラス結果を求めたかったという混ざった気持ち」と振り返った。
チームにはスペインのセビージャなどで活躍した37歳のMFロケ・メサらが所属。「どちらかというとスペインやオランダに近いサッカー」と語る。英語に加えスペイン語、フランス語などが飛び交う〝多国籍軍〟の環境で、オランダで10年以上プレーしたファンウェルメスケルケンは「すごく〝海外っぽい〟やりやすい環境で、タイの選手たちもリスペクトを持って吸収する姿勢がすごい。居心地がいい」と明かした。
5月から10月まで雨季が続くラチャブリという地域は「雨が多すぎてピッチを含めてサッカーどころじゃない」と笑う。その中でもラチャブリというクラブは「タイの中でもサッカーにトライするチーム」と話し、ボール保持にトライする。きれいなピッチでJ1クラブに善戦できた経験を踏まえ「環境が整っていけば東南アジアのレベルも上がっていくんだろうなと、ある意味きょう再確認できた」と語った。
タイ国内ではブリーラムが国内リーグを5連覇中で、ACLEでも2シーズン続けて8強入りするなどトップを走る。それに続くクラブになるべく、「ラチャブリの歴史を作るためにまず1勝を挙げたいところが念頭にありますし、タイ人ではないですけどタイの国民に対して『アジアでもしっかりやれるんだよ』という希望を見せていかなければいけないとみんな思っている。そこを結果で表現していけたら」と力強く語った。
ラチャブリはACLE1次リーグで10月27日に柏と、11月3日に神戸と、来年2月にG大阪と対戦する。大きな意味を持つ勝ち点3獲得に向けて挑戦を続ける。(邨田直人)