交代を告げるソフトバンク・小久保裕紀監督=横浜スタジアム(撮影・渋井君夫) (SMBC日本シリーズ2026、DeNA1-3ソフトバンク=延長十一回、第1戦、ソフトバンク1勝、24日、横浜)さすがソフトバンクの底力。十一回だ。DeNAの7番手・馬場は、そこまで登板した投手と比べると球威が落ちる。コントロールが肝心なのに、死球を与えてピンチを広げる。2失点も無理はなかったかな。
それにしても、八回の同点シーンには、野球の怖さが表れていた。ソフトバンクのセットアッパー、松本裕は打者の手元で伸びる速球で、井上朋と度会を連続三振。続く牧にも、一発だけは許されない状況のため、スライダーを外角低めに集めてカウント2-1。しかし4球目。ストレートが真ん中へ入り、同点弾。
ピッチャーとは、どんなにいいボールを投げていても、ミスをしてしまうものだ。また牧も、決してホームランを狙うようなスイングはしていなかった。しっかりセンターへ弾き返し、バックスクリーンへ運んだね。
それ以前に、試合がもつれた要因の1つは、七回のソフトバンクの攻撃だ。1点を取ってなお1死三塁。2点目を取りにいくかと思いきや、投手の上沢に代打を送らなかった。ベンチの采配だからアレコレ言わないし、代打策で2点目が入るとも限らないけど、公式戦ではなく短期決戦ではないか。あそこで1点止まりだったことがロングゲームを招き、余分にリリーフを使う結果にもなったね。(サンケイスポーツ専属評論家)