さまざまなグッズを手に観戦に訪れたタイ現地のファン=©SV.LEAGUE バレーボール・SVリーグは女子が10日に開幕した。昨季女王のSAGA久光が、他に1週先駆けてタイ・バンコクでA愛知との2連戦を実施。海外での公式戦はバレーの国内リーグとしては初の試みだった。
会場はネーションズリーグ(VNL)など国際大会の実績もあるフアマーク・インドアスタジアム。9月下旬の大雨でバンコク市内では大規模な洪水が発生し、当初は開催も危ぶまれた。会場自体も冠水し、エレベーターが動かないなど電気系統の不具合や、トイレの水が出ないといった被害が生じていた。それでも現地当局の協力もあって開催にこぎつけた。
試合はいずれもSAGA久光が劣勢を逆転する手に汗握る展開となったが、観客は10日の初戦が1909人、11日は1717人。6000席が用意された館内は空席が目立った。洪水による人心の落ち込みに加え、プロモーションに力を入れる時期に大雨が降って取りやめたことや、試合当日に台風襲来が予報されていたことなど、チケット販売上でマイナス要因も多かったという。
ファンの求めに応じてシャツにサインをするSAGA久光の荒木彩花=©SV.LEAGUEアニメ「ハイキュー!!」の影響などもあり、東南アジアで日本バレーの人気は高い。VNLなどでは日本代表に、まるでホームかと思うほどの大声援が送られる。
中でもタイは、女子代表が今年のアジア選手権を制して2028年ロサンゼルス五輪出場権を獲得するなど、バレーは人気、実力とも高く、SVリーグに参戦する選手も多い。SAGA久光にはハッタヤ・バムルンスック、A愛知にもヌットサラ・トムコムと、タイ代表選手が所属している。
過去3シーズン、男子の大阪Bがプレシーズンマッチを行った際には5000席が即時完売したことも。男子日本代表の西田有志(大阪B)の人気など「日本よりもすごい」と話すのは、国際事業担当の久保田剛・業務執行理事。「タイでは、サッカーはイングランド・プレミアリーグの人気が高いが、バレーではSVリーグという数字が出始めている。男子はプレミアリーグや(バスケットボール米プロの)NBAのような憧れの目で見られている」という。