【2025スポニチ調査ファイル(8)】高蔵寺・芹沢大地 「上半身のしなり」で世代No・1左腕に

[ 2025年6月3日 07:00 ]

高蔵寺・芹澤大地(撮影・長嶋 久樹)
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 新聞と動画を連動させてアマチュア野球の有力選手をリサーチする「スポニチ調査ファイル」。第8回は、最速150キロを誇る高蔵寺(愛知)の芹沢大地(3年)を調査する。全国的には無名といえる公立校で「世代No・1左腕」と評されるまでに覚醒した要因を調べに愛知へ向かった。

【動画】衝撃だった高蔵寺・芹沢大地のブルペン投球

 芹沢の成長曲線は、今年の高校球界最大の衝撃といえる。自己最速は高校入学から約20キロ上昇して150キロに到達。その世代を代表する左腕が甲子園出場歴のない公立校に出現したことで、評判は一気に全国へ広まった。

 「なぜ速い球を投げられるのか、自分でも分かっていなくて…」

 中学時代の最速は130キロ前後の無名左腕だった。そこから異次元の成長を遂げた理由が謎なのだ。ベンチプレスの最重量は入学時の40キロから65キロに増えたとはいえ、これはチームの平均以下だ。左手の握力は60キロと上々でも特別とはいえない。「体も柔らかくない。運動神経も普通だし…」。身長は入学時から13センチ伸びて1メートル83になった。しかし、これも急成長を裏付けるほどの数字ではない。

 その中で覚醒を促した特長がある。「上半身のしなりは球速につながっていると思う」。投球フォームは胸を捕手方向に突き出すように動かし、左腕を体に巻きつけるようにして最後に出す。高校では股関節を意識した体重移動も学んだ。お手本のような形に細かな技術も加わり、直球がうなりを上げ始めた。

 4月のU18日本代表候補合宿では「見方が分からなくて…」とラプソードの数値を1球しか確認しなかった。その画面に「2470回転」と表示されていた。NPBの直球平均投球回転数が約2200回転。驚異的なスピン量ながら、その凄さにもピンときていないようだった。「入学した時は高校でやめようと思っていました」。話題性でも直球の質でも、今年最注目の投手で間違いない。 (河合 洋介)

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