【球宴】全セ・坂本誠志郎 独占手記 「最高に楽しかった。プロを目指す子供が一人でも増えれば…」

[ 2026年7月30日 01:15 ]

マイナビオールスターゲーム2026   全セ8―7全パ ( 2026年7月29日    富山 )

<全パ・全セ(2)>4回、内野安打を放つ坂本誠(撮影・光山 貴大)
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 全セで出場した阪神・坂本誠志郎捕手(32)が、スポニチに独占手記を寄せた。2年連続2度目となった球宴を振り返りながら、野球界の未来についても語った。

 球宴は最高に楽しかった。ただ、打撃投手を務めた本塁打競争は疲れた。決勝で佐藤輝を勝たせてやりたかったけど…。敗因は逆風のせいにする。今年の球宴に出場した「投手」という名が付く選手の中では私が一番投げたんじゃないかな。

 今回は選手間投票で選んでいただいた。選手間による選出はファン投票とは、また違った喜びだ。私は、選手として飛び抜けた能力があるわけではない。それでも同じグラウンドでプレーしているからこそわかるものだったり、何か感じるものがあって評価していただいたのかなと想像する。いずれにせよ、とても光栄なことだ。

 また、オフは合同自主トレでともに汗を流している古賀(ヤクルト)も選出された。うれしい気持ちが強いが、同じ捕手として刺激を受けながら一緒に戦いたいと思っていた。

 第2戦は30年ぶりに富山で開催された。観客席には多くの子供たちの姿もあった。私は兵庫県養父市の出身。幼少期、プロ野球選手は身近な存在ではなかった。ただ、野球教室やプロ野球の試合観戦で、プロ野球選手を生で見た時は、“僕もプロになりたい”と強く憧れたものだ。

 幼少期の私と同じよう“プロになりたい”と思う子供たちが一人でも増えることを願っている。野球人口の減少は続いている。子供たちの夢が広がることが、将来の野球界のためになると信じている。この球宴が野球に興味を持つ一つのきっかけになればと思う。

 “凄い飛ばすな”とか“球が速いな”とか“足が速いな”とか…。そう感じてもらうだけでも十分。一方で、私は捕手なので、ボールを捕った時の音、その臨場感など。球場でしか感じられないところを見てもらえたらうれしいと思い、頑張ったつもりだ。
 球界全体のレベルや選手の能力や技術が向上することも、球界発展のためになると思っている。球宴は、いろいろな発見、知識を得られる場。プロ野球選手にとっても貴重な機会であり時間である。

 私は他球団の選手の練習をじっくり見るタイプ。今回は絶好のチャンスだと思い、第1戦で巨人の坂本さんにシーズン中からずっと思っていたことを聞きに行った。打撃の技術的なことを学ぶことができた。日本ハムの田宮くんはチームメートの伏見さんに“行け”と言われたみたいでわざわざ話を聞きに来てくれた。答えられる範囲のことは全部答えたつもりでいる。

 第2戦は打撃戦となった。あまり観戦する機会がない人たちにとっては面白い試合展開になっただろう。野球を通じて社会に貢献することは、今だけではなく、今後もしていかなければいけないことだ。その立場にいる人間の責任でもある。今回は球宴だが、タイガースとしても行動を起こすべきではないかなと。みんなで盛り上げていきたいと心から思っている。(阪神タイガース捕手)

<初先発で球宴5打席目で待望の初ヒット>
 ○…「8番・捕手」で初先発した坂本誠は充実した表情で夢の祭典を終えた。「楽しかったですね」。1点劣勢で迎えた4回1死二塁からの第2打席。3番手右腕・大津から投手強襲の一打を放った。初出場の昨年から球宴5打席目で初めて「H」ランプが点灯した。守備では5回までに4度の盗塁を許すも最後まで全力プレーでファンを魅了。「(試合前は)いろいろ投げるとか言ってたんですけど変化球(のサインを)出したら首振った。じゃあもう全部真っすぐ投げろと」。同僚の先発・高橋の好投には苦笑いを浮かべた。

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