【甲子園】花巻東 隙突く神生還!「0・01秒」のこだわり 赤間、守備の油断逃さず 

[ 2026年8月10日 05:00 ]

第108回全国高校野球選手権第5日 1回戦   花巻東4―2新田 ( 2026年8月9日    甲子園 )

<新田・花巻東>8回、萬谷の右飛で送球の隙を突き生還する花巻東・赤間(撮影・長谷川 柚香)
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 4年連続出場の花巻東(岩手)は新田(愛媛)を4―2で下した。3―2の8回1死三塁で、三塁走者・赤間史弥外野手(3年)の一瞬の隙を突く好走塁が光った。貴重な1点をもぎ取って2回戦に進んだ。

 一瞬の隙を突く。走塁にこだわる花巻東らしいプレーだった。三塁走者の赤間はハーフウエーから、ベースに戻った。3―2の8回1死三塁。萬谷堅心(3年)が浅い右飛を打ち上げた場面だ。

 右翼手が二塁手に下からトスして返球する。その油断を見逃さず、スタートを切った。

 赤間 練習でやってきたプレー。(返球が)弱いボールで(二塁手の)握り替えも少し大変になるかなと。セカンドがホームに背中を向けていたので、いけると思った。

 50メートル走6秒2の快足。新田の守備の隙を見逃さず、貴重な1点を加えた。浅い飛球にガッカリして下を向いていたという佐々木洋監督が気付いた時にはホームインしていた。

 岩手大会3回戦の花泉戦でも、菊池楽人(3年)が同様の走塁で生還していた。佐々木監督は「全力疾走は誰でもできる。浅いフライでもホームに還れるように“0・01秒にこだわれ”というのは言っている」と、先の塁を狙う意識をナインに浸透させてきた。

 赤間は8回先頭で木製バットから甲高い音を響かせ、右中間二塁打。その後の好走塁につなげた。生還した直後の8回からは2番手で登板。9回先頭に死球を与えたところで両足がつって降板した。再び左翼の守備に就くと、頭上を襲う大飛球を背走しながら好捕した。足の不安を抱えながらも全力疾走でスーパーキャッチした。

 佐々木監督によれば1年春から試合に出場する赤間は「少し手を抜くタイプ」だったという。昨夏甲子園大会前の練習中に、外野守備で緩慢な動きを見せ、カミナリを落とされた。楽しみにしていたサウナに入る元気もなくなった。最上級生となった今夏は違う。指揮官は「赤間の活躍に尽きる」と2年連続初戦突破の立役者を称えた。赤間は7月末の大阪入り後「今年は入りました!」と大好きなサウナで身も心もリフレッシュしていた。

 自身4度目の甲子園。子供の手本にもなる全力プレーだった。 (川島 毅洋)

 ◇赤間 史弥(あかま・ふみや)2008年(平20)7月25日生まれ、岩手県出身の18歳。小3から野球を始め、黒石野中では盛岡北リトルシニアでプレー。花巻東では1年春からベンチ入りし、2年春から4季連続甲子園出場。高校通算47本塁打。50メートル走6秒2、遠投95メートル。1メートル80、98キロ。左投げ右打ち。

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