中日“血の入れ替え”決断!来季監督に工藤公康氏 低迷脱出へ異例の完全外部人材登用

[ 2026年10月9日 05:05 ]

<工藤氏講演会>講演会を終えてタクシーに乗り込む工藤氏(撮影・岸 良祐)
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 中日の来季監督にソフトバンクを率いて5度の日本一に導いた工藤公康氏(63)が就任することが8日、決まった。複数年契約とみられる。加藤宏幸球団社長が10月に入ってから要請し、受諾を得たことを明かした。選手、コーチで一度も在籍していない完全外部からの招聘(しょうへい)は2リーグ制以降で3人目。チームは2年ぶりの最下位が決まり、優勝請負人に再建を託す。

 優勝請負人の異名を持つ指揮官が誕生だ。中日の来季新監督に日本一5度を誇る工藤氏が就任する。名古屋市内で取材に応じた加藤球団社長が明かした。

 「(10年後の)球団創設100年に向け、強固なチームづくりのため力を貸してほしいとお願いしました」

 今月に入ってから加藤球団社長らが複数回、直接会って就任を打診。工藤氏が受諾したと説明した。

 就任2年目だった井上一樹監督(55)が成績不振を理由に9月29日に電撃辞任表明。今季は60勝81敗2分けに終わり、球団はOBをリストアップする一方、工藤氏ら実績のある外部の人材を軸に後任選定に着手した。工藤氏は選手、指導者として中日に在籍した経験はなく、完全な外部からの招聘は、2リーグ制以降では69~71年の水原茂、84~86年の山内一弘の両氏以来3人目。球団が求めたのは“血の入れ替え”だった。

 「球団OBも候補に挙がったが、今のチームに何が必要か、と。経験、知識、それをドラゴンズに注入してくれる外部の方がいいだろうと。勝ち方を知っている監督ですし、工藤さんに白羽の矢を立てた」

 工藤氏は愛知県出身で、現役時代は西武など4球団でプレー。通算224勝を挙げて10年に現役引退した。ソフトバンクでは15年から7年間監督を務め、3度のリーグ優勝と5度の日本一に輝いた。今季は球団ワースト40度の逆転負けを喫しており、低迷要因の一つだった投手陣の整備は最重要課題。選手としても、指導者としても実績がある工藤氏は適任といえる。

 チームへの合流時期は未定で、22日のドラフト会議に出席するかも含めて調整中。編成、コーチ人事については「工藤さんと相談しながらになるが、基本的には球団主導で進める」と加藤球団社長。11年を最後にリーグ優勝から遠ざかるチームの再建を名将の手腕に託す。 (湯澤 涼)

 ◇工藤 公康(くどう・きみやす)1963年(昭38)5月5日生まれ、名古屋市出身の63歳。名古屋電気(現愛工大名電)では3年夏の甲子園で4強。81年ドラフト6位で西武入り。ダイエー(現ソフトバンク)、巨人、横浜(現DeNA)でもプレー。実働29年で通算224勝142敗3セーブ、防御率3.45。15年からソフトバンク監督を務め7年間でリーグ優勝3回、日本一5回。16年野球殿堂入り。1メートル76。左投げ左打ち。

≪大阪で「勝ち続ける組織のつくり方」と題し講演≫
 ○…工藤氏は8日、大阪市内で「勝ち続ける組織のつくり方~常勝チームを支えた『準備』と『シミュレーション』~」と題した講演を行った。人材育成やデータ活用、リーダーの役割などの視点から、勝ち続ける組織づくりの要諦が講演の内容。150人の出席者を前に約2時間、ソフトバンクを7年間で5度の日本一に導いた手腕の一端を披露した。

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