異例ドラフト!指名公表ゼロなら13年ぶり 織田の米挑戦、人気集中、野手1位候補不足 背景に迫る

[ 2026年10月21日 05:30 ]

25年のドラフト会場のモニター画面
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 「プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD」が、22日午後4時50分から都内のホテルで開催される。各球団のスカウト会議が大詰めを迎えているが、20日までに1位指名選手を公表した球団はなかった。直近12年連続で行われ、近年のトレンドとなっていた事前公表。13年以来13年ぶりに「公表ゼロ」で運命の日を迎えるのか――。「異例ドラフト」の背景に迫った。

 ドラフトは獲りたい選手を指名する単純な戦略ではなく、他球団が誰をどの順位で指名するのか予測を含めた戦いが繰り広げられる。直近4年は公表で熱意をアピールした広島は、9日のスカウト会議で1位指名選手の公表を見送った。ドラフト戦線の水面下、3つの理由が絡み「公表なし」の状況が生まれている。

 理由(1)横浜・織田の進路熟考 横浜(神奈川)の最速157キロ右腕・織田の進路熟考が各球団に大きな影響を与えた。今夏に春夏甲子園大会の歴代最速156キロをマークした「令和の大怪物」。NPBを志望すれば1位指名競合が確実視された逸材は15日の会見でMLB球団との契約と、米大学進学を視野に米球界挑戦を表明した。目玉選手がドラフト1週間前まで長考する状況に「織田アリ」、「織田ナシ」と2パターンの指名プランを練る球団もあった。

 理由(2)山梨学院・菰田&青学大・渡部が不動の人気 公表の狙いの一つに競合数を減らすことが挙がる。事前にクジ引きになることを他球団に示すことで「多くの球団の競合になりそうだから指名はやめよう」となれば狙い通りだ。ただ、今年は山梨学院の二刀流右腕・菰田、即戦力として期待される青学大の捕手・渡部が1位指名の最有力候補。織田の米球界挑戦表明を受けて、さらに人気が集まる可能性が高まった。「ネクスト大谷」と称される超逸材の菰田、捕手補強を狙う球団にとって即戦力になり得る渡部。1位指名を公表しても他球団の撤退は見込まれず、今年のドラフトにおいては効果が薄い。

 理由(3)野手の1位候補不足 今年は「野手不作ドラフト」。その中で、東京ガスの外野手・藤沢、亜大の内野手・山里ら上位指名に値する逸材がいる。「外れ1位」や「2位」での指名を想定する球団も多い。先に1位指名を公表すれば「種明かし」となり、「1位指名でしか獲れないならウチも行こう」と他球団を逆に引き寄せてしまう可能性がある。

 また、大学生の有力投手がそろって秋季リーグ戦で調子を落としていることも各球団の慎重な姿勢につながった。19日のリーグ戦では慶大の左腕・渡辺和が、左肩の違和感により緊急降板するアクシデントもあった。ドラフトは生き物であり、化かし合いでもある。相手の裏を突いた公表はあるのか。運命の日の前日にも、注目が集まる。(アマチュア野球担当キャップ・柳内 遼平)

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