松坂大輔氏 「物凄く険しい道」行く後輩・織田翔希を応援したい

[ 2026年10月27日 05:00 ]

母校横浜の後輩・織田翔希と松坂大輔氏
Photo By 提供写真

 【平成の怪物が行く 松坂大輔の探球】元西武で本紙評論家の松坂大輔氏(46)による月1回のコラム「松坂大輔の探球」10月編。母校・横浜の後輩である織田翔希投手(3年)が、NPBを経ずに米球界挑戦を表明。松坂氏は「勇気ある決断」とエールを送り、一方で「物凄く険しい道のりになる」と強調した。22日のドラフト会議では巨人が1位で強行指名。松坂氏も驚きを隠さなかった。

 22日のドラフト会議。巨人が織田投手を1位指名したのには驚きました。本人は米球界挑戦を表明。指名直後にも「気持ちは全くぶれません」と固い決意を口にしていました。実は9月にテレビ朝日「報道ステーション」の取材でインタビューをさせてもらっていたんです。日本か、米国か…。本人も悩んでいた時期だったと思います。「世界で活躍するような選手になりたい」。その言葉が強く印象に残っています。

 自分が西武にドラフト1位指名されたのは98年。もう28年も前ですが、もし今のような環境だったら織田投手のように「横浜高校から直接、大リーグ」の道を選ぶか悩んでいたと思いますね。その頃、大リーグでは野茂英雄さん、伊良部秀輝さん、吉井理人さんら日本投手がプレー。ただ、今のように日本の選手、ファンにとって身近な存在ではありませんでした。

 当時「MLBのスカウトが見に来ている」「誘いがある」などの話は自分も周囲から聞かされていました。ただ実際に高校から米球界に挑戦するかとなったら、現実問題として悩むということはなかったですね。今は違います。投打で数多くの日本選手が海を渡り、大リーグで活躍するのが当たり前の光景になりました。ここ20~25年ほどの劇的な変化ですが、織田投手も今の時代なら多くの情報に接し、米国で生活するイメージもしやすいのではないでしょうか。

 進路を表明する記者会見では、マイナーリーグや大学進学も視野に入れていると話していました。いずれにしても、勇気ある決断は同時に、物凄く険しい道になると思います。18歳で実際に海を渡り、異国の地でプレーすること。そして言葉の壁や食事など慣れない生活面…。数え切れない苦労があるはずです。ただ、目を輝かせて強い決意の言葉を口にする織田投手の姿を見ていると、そんな環境に身を置いた中で自分がどう成長できるか。そのこと自体を楽しみにしているように感じられました。

 巨人の指名もあり、最終的にどのような決断をするのか。自分もファンの皆さんと一緒に織田投手の未来を応援していきたいと思います。(スポニチ本紙評論家)

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