阪神・立石正広 圧巻2発で「開幕3番」名乗り 「感触は良かった」“大山打法”で引っ張りの極意つかんだ

[ 2026年10月28日 05:15 ]

フェニックス・リーグ   阪神6―5楽天 ( 2026年10月27日    日向 )

<フェニックスL 神・楽>9回、逆転サヨナラ3ランを放つ立石(撮影・松本 航亮)
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 阪神・立石正広内野手(22)が27日、みやざきフェニックス・リーグの楽天戦に「4番・三塁」で先発出場し、プロ初となるサヨナラ3ランを含む2本塁打を放った。佐藤輝のメジャー移籍が濃厚で、来季クリーンアップは白紙状態。25年ドラフト1位がその一角を狙い、藤川監督のアピール指令に応える一発となった。目標とする大山が2年目に放った11本塁打を照準に、飛躍の1年へ歩みを進める。

 立石の放物線に、観客はクギ付けとなった。白球は日向の空に高々と舞い、バックスクリーンに着弾。2点ビハインドの最終回、2死一、三塁の場面で、渡辺の直球を叩いてサヨナラ3ランとしてみせた。若手が鍛錬する秋の試合とはいえ、プロ初のサヨナラ弾。ホームインすると、それまで引き締まっていた背番号9の表情にも、思わず笑みがこぼれた。

 「感触は良かった。ホームランは凄く久しぶりだったので、“こうやって打つんだ”という感じでした」

 来季「3番・三塁」に座るべく、猛アピールの秋だ。サヨナラ弾の前にも、見応えのある一撃があった。6回1死で内の直球を捉え、左翼へ推定130メートルの特大弾を放った。渡辺も内も、1軍で100試合以上に登板した投手。藤川監督が若虎へ「2月の春季キャンプでのアピール」を課している中で、大きな前進となる2発だった。

 「ホームランや長打というところはこだわりたい。クリーンアップを打つような打者になりたいので。そこは頑張りたい」。3冠王に輝いた絶対的4番・佐藤輝が抜け、来季は4番・森下、5番は不動の大山が務めることが予想される。空いた3番に、若き大砲が名乗りを上げた形だ。

 サヨナラ弾よりも立石が手応えを示したのが、6回の左翼席への130メートル弾。この秋は「引っ張り方向に強く」をテーマにバットを振る。試行錯誤の成果が出たアーチだった。モデルケースには大山を挙げ「ああいうきれいな引っ張りの打球は理想」とその打球を追い求める。スイング始動をシーズン中より早める打ち方に挑戦する中で、この日の一発はイメージに近い当たりだった。

 「フェニックス・リーグの終盤に打てたのは良かった。プラスだと思うし、秋季キャンプに入ってもこの感覚を忘れないようにやれたら」

 目標に掲げる大山は大卒2年目で2桁となる11本塁打をマークした。今季1軍で2本に終わった金の卵も、勝負の2年目に同じく2桁アーチを決めたい。「大山打法」でつかんだ引っ張りの極意を体に染みこませるべく鍛錬を積み、猛虎の新・クリーンアップの一角として来季を迎える。 (松本 航亮)

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