ロックバンド「SA」ボーカル、活動休止 パートナーが乳がんで死去「ライブをやる事がもはや不可能」

[ 2026年10月14日 09:34 ]

SAのボーカル・TAISEIインスタグラム(taisei_mabuchi)から

 パンクロックバンド「SA」のボーカル・TAISEIが、14日までに自身のインスタグラムを更新。32年間連れ添った女性のパートナーが11日午前9時8分に死去したことを報告し、全ての音楽活動を休止すると発表した。パートナーは5年前から乳がんと闘っていたといい、享年58歳だった。

 TAISEIは「このたびは私から大切な報告をさせて頂きます」と切り出し「私には32年間連れ添った女性のパートナーが居ました。結婚という形はとっていません」と報告。その上で「そのパートナーが5年前から病と闘っていました。病名は『乳ガン』です。私は付き添い、励まし、共に闘いました」と振り返った。

 「しかしながら残念ですが、10月11日9時8分、永眠致しました」と報告。自身の音楽活動については「私自身ライブをやる事がもはや不可能となってしまいました。私の気持ちが切れたという感じです」と説明し、「何の為に歌うのか? どうステージに上がるのか? 何を届けられるのか?」と心境をつづった。

 その上で「私、SAタイセイは全ての音楽活動を休止することを決めました」と発表。「またいつ戻ってくるのか、いつ帰ってくるのかは正直分かりません。今はただ彼女に寄り添って偲んであげたいんです」とした。

 パートナーは、TAISEIが楽曲を制作するたびに感想を求めていた大切な存在だったという。「『あなたのソロで作った曲、凄くいいじゃない?』」と褒めてくれたことを振り返り、音楽人生40周年、出会って30年という節目に発表した楽曲「新光」にも言及。「もちろんその時点でもガンは静かにそして着実に進行していました」と明かした。

 また「私は彼女とSAのタイセイとしてではなく、『馬渕太成』として人生を歩んで来ました」としながらも、パートナーは「SAタイセイ」も好きで応援してくれていたと説明。「『あなたは出来る!』といつも言ってくれてました」と感謝した。

 闘病中には主治医に「先生…奇跡って信じますか?」と尋ねたことも明かした。医師から「もちろんです!何度も見てきました」と返されたといい、「信じたいと思いました。信じました。でもダメでした」と悔しさをにじませ。

 パートナーとの思い出について「私は今現在、2人で居た時間、風景、場面、声が思い出せなくなっています」と吐露。「私は彼女を笑わせるのが本当に好きでした。それが今、よく思い出せないんです」と悲痛な胸の内を明かした。

 活動休止については「もう決まっていたスケジュール、楽しみにしてくれていたファンの皆さん、関係者の方々には多大な迷惑をおかけして本当に申し訳ありません。無責任な行動本当に本当にごめんなさい」と謝罪。「本当の気持ち、この先どうなるか分かりません。それこそ“何の為に歌うのか?”それが見出せません。“歓びの答え”は彼女にあったのですから。歌というものにどう向き合うか分からなくなっています。すいません」とした。

 最後に、病室でパートナーが独り言のように口にしていたという「I will win !」という言葉を紹介。「またいつお会い出来るかは分かりませんが、その時はよろしくお願いします。元気で歌える日が来ますように」と結んだ。

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