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【W杯】城彰二氏 「奇跡」じゃないブラジル撃破へ必要な「徹底守備」「斜めの動き」「新星」

[ 2026年6月26日 21:00 ]

サッカーW杯北中米大会1次リーグF組   日本1―1スウェーデン ( 2026年6月25日    ダラス )

チュニジア戦で激しく競り合う冨安(22)=撮影・小海途 良幹
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 【城彰二 視点】96年アトランタ五輪でブラジルを撃破する「マイアミの奇跡」を成し遂げた城彰二氏(51)が、決勝トーナメント1回戦ブラジル戦へ向けた3つのポイントを挙げた。30年の時を経て奇跡ではない、実力での勝利に期待した。

 2位以上ならば中3日で決勝トーナメント1回戦があるというのが分かった上で、森保監督はチュニジア戦からのスタメン3人の変更にとどめた。スウェーデンも2位が狙える中で大きく変更するのは難しかっただろうし、相手のロングボール戦術に苦戦した面はあるが、それでも02年日韓大会以来の負けなしでの1次リーグ突破は自信になる。次戦は王国ブラジルと対戦。ポイントに挙げたいのは以下の3点だ。

 <1>個の能力を封じ込める徹底した守備
 キーマンはスウェーデン戦で完全休養させたDF冨安健洋とMF佐野海舟だ。3試合連発中のFWビニシウスに対しては1対1に絶対的な自信を持つ冨安をマンマーク気味に当てて抑え込ませたい。MFメジブリを封じたチュニジア戦を再現できれば、ビニシウスも非常に嫌がるはずだ。また佐野海は今大会3アシストのMFギマランイスにリズムをつくらせないために、ボールを奪ったり、遅らせたりすることができればいい。前半は0―0でOK。守備から得点を狙う戦い方が最善だろう。

 <2>相手DF陣の隙を突く「斜めの動き」
 昨年10月の親善試合では逆転勝ちを収めたが、前半は0―2だった事実を忘れてはならない。とはいえ、今大会のブラジルには守備ラインの統制やGKを含めたグループでの守備には穴がある。過去のセレソンと比べても見劣りする。背後への動き出しに加え、斜めの動きを増やすことで陣形を崩せるはずだ。

 <3>王国のスターに対抗できる新星の出現
 決勝Tの壁を破るには経験値のほかに、理屈を超えた爆発力も必要だ。雰囲気を一変させ、味方に安心感を与えるFWネイマールという希有(けう)な存在に対し、日本はMF伊東純也に続く試合を決める新星の出現が欲しい。FW塩貝健人は体で表現できる選手でもあり、そういう選手が活躍すればさらに強い日本を見せられる。

 僕が経験したアトランタ五輪でのブラジル戦は本当に奇跡が起きた試合だった。だが今はブラジルに本当に勝てると思わせてくれるメンバーがそろう。100%のコンディションで臨んでほしい。(元日本代表FW)

 ▽マイアミの奇跡 96年アトランタ五輪1次リーグ初戦で日本がブラジルを1―0で破った。序盤から防戦一方もGK川口能活が好セーブ連発。後半27分、MF路木龍次がエリア内に走り込んだFW城彰二に山なりのパスを送ると、防ごうとした相手GKとDFが激突。こぼれ球をMF伊東輝悦が押し込み、値千金の決勝ゴールが生まれた。シュート数は4対28と圧倒されながら、最後まで守り切り、五輪史上最大の番狂わせを起こした。当時の王国にはロベルト・カルロスやロナウドらがいた。

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