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【W杯】前田大然 2大会連続弾決めた! 日本人では3人目「今回も勝てなかった。でも凄く幸せ」

[ 2026年6月27日 03:00 ]

W杯北中米大会1次リーグF組   日本1―1スウェーデン ( 2026年6月25日    ダラス競技場 )

<日本―スウェーデン>後半、先制ゴールを決める前田(中央)
Photo By 共同

 韋駄天(いだてん)の真骨頂だった。0―0の後半11分。日本代表MF前田がペナルティーエリア内に加速する。一瞬の駆け引きで相手DFを置き去りにした。MF堂安からのスルーパスを左足で収めると、右足でゴール左隅へ。GKとの1対1を制した。

 「僕はもう走るだけかなと。いいボールが来たので、流し込むだけだった」

 先制ゴールは前回カタール大会クロアチア戦に続く2大会連続のW杯弾。複数大会での得点は3大会の本田圭佑、2大会の岡崎慎司に次ぐ日本史上3人目となった。「前回も勝てなかったし、今回も勝てなかった」と複雑そうな表情を浮かべたが「でも凄く幸せなこと」。サプライズ起用されたオランダ戦に続く左シャドーでフル出場し「他のシャドーの選手と違って、どんどん裏に行けるのが自分の持ち味」と快足を飛ばした。

 J2松本でのプロ1年目。全体練習を終えると、反町康治監督(現清水GM)から「おい、坊主」とよく声をかけられた。選手を特別扱いしない指揮官が珍しく、個別指導にとことん付き合った。繰り返したのは、サイドでボールを受けてから時間をかけずにペナルティーエリア内へドリブルで仕掛ける動き。一級品のスピードに、技術が追い付いていなかった。反町氏が「メッシにさせようとした」というルーキー時代の特別レッスンが、その後の土台をつくった。

 今季リーグ終盤に入った4月。初めて個人トレーナーと契約した。日本代表にケガ人が増えていたこともあり、これまで無頓着だった体のケアに向き合うようになった。「W杯のためにケガをしたくなかった。疲れが取れているなという感覚はあった」。シーズン最終盤に公式戦7戦連続ゴール。最高の状態で米国に乗り込んだ。

 大会公式サイトによると、スプリント95回は今大会ここまでの全60試合でブラジルのラフィーニャ(モロッコ戦)の80回を大幅に上回る1試合最多。献身的なプレスも健在だった。「自分たちの戦いをすればブラジル相手だろうが勝てると思う。まずはリカバリーをして、いい準備をしたい」。その足で王国をかき乱す。

 ≪「大自然」を駆けた子供時代≫前田の名前の由来は「大自然」。ありのまま育ってほしいとの願いを込めて付けられた。野性味あふれる快足を生かしたプレースタイルは、はだしで園庭を駆け回った保育園での毎日が礎となっている。

 5人きょうだいの2番目として生まれた。通った「くるみ共同保育園」は大阪府羽曳野市の田畑や林に囲まれた場所にある。「あの坂を駆け上っては駆け降りてを繰り返していた」。園職員の松本陽子さん(46)が、園庭の奥にある山の斜面を眺めながら懐かしそうに話す。とにかく動くのが大好きで「ずっと外にいるイメージ」。丸太を登るなど体を動かすことを見つけるのが上手だった。高さ数メートルの庭の木も含め、登れるものは全部登っていたという。

 保育園は学童保育もしており、小学生の間も過ごした。職員の宮岡都さん(61)が覚えているのは、6年生の頃。サッカー選手を目指していた前田が既に考えていたサインをしてくれた。「まさか本当になるとは」。プロになり、遊びに来た際に書いたサインが今も園に飾られている。

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