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上皇后さま92歳に 上皇さまと穏やかな日々

[ 2026年10月20日 05:30 ]

 上皇さまと上皇后美智子さま=6日、東京・元赤坂の仙洞御所(宮内庁提供)
Photo By 共同

 上皇后美智子さまは20日、92歳の誕生日を迎えられた。宮内庁によると、高齢に伴う体力の低下で、以前に比べて疲れやすくなることが多く、散策時に歩く距離も次第に短くなっている。ただ体調に大きな変化はなく、上皇さまと静かで穏やかな日々を過ごしている。

 昨年秋と今年5月は、上皇さまと共に葉山御用邸(神奈川県葉山町)に滞在し、散策や地元の住民との交流を楽しんだ。一方、例年夏に訪れる那須御用邸(栃木県那須町)や長野県軽井沢町での静養は、記録的な暑さとなったため、体への影響を考慮して取りやめた。

 住まいの仙洞御所では、新聞やテレビのニュースを通して社会の出来事に触れ、侍従から説明を聞く。地震や豪雨被害、気候変動による農業や漁業への影響などが話題に上っていたという。

 美智子さまはピアノが趣味で、音楽仲間が仙洞御所で演奏を披露する機会があった。かつて群馬県草津町の音楽祭で一緒に演奏した海外音楽家から書状が届き、懐かしそうにしていた。

 養蚕を通じた交流もあった。石川県立津幡高の生徒らが約10年かけて蚕品種「玉小石」を使った学校での養蚕を復活させ、その繭から作った伝統の絹織物「牛首紬」が昨年届けられた。美智子さまは長く続けてきた皇居での養蚕が縁となったことに驚くとともに、生徒たちの熱心な取り組みに感心していたという。

 体調面では、心不全の診断指標となる数値が正常値を超える状態が続き、2022年に診断された「深部静脈血栓症」は経過観察中としている。筋力低下を防ぐため、仙洞御所内を歩いて軽い運動をし、庭や赤坂御用地を散策する。

 上皇さまと一緒に日中は、日本や世界各地の自然や歴史、人々の生活の様子を伝えるテレビ番組を見る。夜は音楽番組や各種スポーツの国際試合などを楽しんでいる。

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