「第5回 FIDA GOLD CUP」で参加者と一緒に「ダンスで健康!」をPRする上野賢一郎厚生労働大臣(中央左)と杉良太郎(中央右)=東京都港区(撮影・土谷創造) 歌手で俳優、杉良太郎(82)が名誉会長を務める日本国際ダンス連盟(FIDA JAPAN)は17日、東京都内で高齢者のダンスチームがパフォーマンスを競う「第5回 FIDA GOLD CUP」を開催した。ダンスで心身の健康や生きがい創出を図る大会で、全国15チームの約200人が参戦。70~90代がAKB48の楽曲に挑戦する企画もあり、参加者は交流を楽しんだ。
企画の課題曲はAKBのヒット曲「ヘビーローテーション」。最高齢94歳の女性がサビのダンスでスタンドマイクをまたぐポーズを決めると、会場は「うぉ~」のどよめきと大歓声に包まれた。
70~90代の6人がダンスに挑戦。課題曲は当日伝えられてサビの振りを覚えた。AKB48の山内瑞葵(25)と秋山由奈(21)、OGの高橋みなみ(35)が指導。3人は一緒にダンスを披露し、高橋は「めちゃくちゃかわいいしパワーがすごい」と感激した。
杉も「信じられない。ちょっと遠くから見ると20代」と若さに感心。女性は「ご飯も好きですが、ダンスも大好き」と健康の極意を明かした。
FIDAは65歳以上を「より輝く世代」として「GOLD」と命名。杉は厚労省の特別健康対策監としてGOLD世代のダンスチーム普及に尽力し、2021年創設のダンス健康クラブには21都道府県の41チームが登録、活動している。
大会には全国の15チーム、約200人が参加。1位の杉良太郎特別賞、2位の厚生労働大臣賞など5賞が決まった。1位は平均年齢69歳で神奈川のFOREVER CHANCE!。賞金100万円などを獲得した。
ダンサーの多くは腰痛をはじめ「あちこち痛い所だらけ」と持病をネタにしながら、ヒップホップなどに挑戦。笑顔と熱気あふれる雰囲気に、来場した上野賢一郎厚労相も拍手を送った。
審査員長のDA PUMP・KENZO(41)は「年を取ると何事も1歩踏み出すのに勇気がいる中、本番前の舞台袖で練習する姿に感動した。ダンスは生命力の塊」と感激。初参加の元純烈、小田井涼平(55)はインタビュアーを務め「衣装もド派手」とヤル気に押されていた。
82歳の杉は「90代に踊られちゃったら…私も死ぬまで頑張る」と刺激を受け、「来年は日本武道館でやろうと思う。人間は年齢ではなく、気力だということを世界に知らしめる」と高らかに宣言した。(山内倫貴)
★特殊詐欺の警戒呼び掛け
山内、秋山らAKBのメンバーは警察庁特別防犯支援官を務めており、特殊詐欺対策で不審な電話をシャットアウトする警察庁推奨アプリを紹介。特殊詐欺では高齢者が狙われやすく、2人は「バッチリ、ダウンロードできてますか?」と勧めていた。不正アクセスによる個人情報漏洩(ろうえい)が相次いでおり、杉は生命と財産を守るため「『自分はだまされない』から『あなたは絶対だまされる』という時代になった」と警戒を呼びかけていた。