10月12日の大学三大駅伝開幕戦、出雲駅伝は早大が大会新記録で16年ぶりの優勝を飾った。17日の箱根駅伝予選会では、21年ぶりの参戦となった東洋大がトップ通過。駅伝シーズンも佳境に入る11月以降の主なスケジュールをチェックしていこう。
11月1日全日本大学駅伝
11月1日には大学三大駅伝第2戦の全日本大学駅伝が開催される。全日本は愛知・名古屋市の熱田神宮から三重・伊勢市の伊勢神宮までの8区間106.8キロをかける大会。出雲は6区間45.1キロで、最長区間でも10.2キロだが、全日本は最短区間の1区でも9.5キロ、最長区間の8区では19.7キロとより長い距離への対応や選手層が必要になり、出雲とは異なる勢力図になることも多い。シードは上位8校に与えられ、9位以下は翌年に行われる各地区の選考会に回る。開幕前日の10月31日には有力校の監督が会見を行い、チームの状況などを語る予定だ。
前回の全日本大学駅伝で優勝した駒大(撮影・川並温美)8日世田谷246ハーフ
8日には世田谷246ハーフマラソン(東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場発着)が行われる。アップダウンの激しいコースで、箱根駅伝に向けて青学大が例年、選手選考の一つとして使用。創価大や駒大の選手も、箱根駅伝の山やアップダウンのある区間を想定して走ることも多い。
前回の世田谷246ハーフマラソンの様子7~8日日体大記録会
7~8日には日体大の長距離競技会(日体大記録会、神奈川・横浜健志台キャンパス)がある。7日に男子1万メートルや女子5000メートル、8日に男子5000メートルが予定されている。涼しくなってきて記録が出やすい時期。全日本の直後ではあるが、連戦でタフさを見せるケースも多い。今年は12月5日に日本選手権1万メートルが開催され、申込資格記録有効期間が11月15日までなので、7日の男子1万メートルには滑り込みでの出場を狙う選手も出てきそうだ。
15日東日本実業団駅伝
15日は東日本実業団駅伝(埼玉・熊谷スポーツ文化公園陸上競技場及び公園内特設周回コース)。来年1月1日の全日本実業団対抗駅伝(ニューイヤー駅伝、群馬)の予選会で、上位13位までに本戦への出場権が与えられる。東日本には、本戦で優勝のGMOインターネットグループや東日本で優勝して本戦2位のロジスティード、本戦4位のJR東日本、同5位のサンベルクス、同8位のHonda、同10位の富士通などの強豪チームが集まる。周回コースでレース展開の分かりにくさはあるものの、現地で観戦すれば選手が何度も目の前を通りかかる楽しさもある。
前回の東日本実業団駅伝で優勝したロジスティード(撮影・川並温美)22日上尾シティハーフ、MARCH対抗戦など選考レース続々
22日朝は上尾シティハーフマラソン(埼玉・上尾市)。コースは上尾運動公園前から上尾運動公園陸上競技場までで、世田谷に比べるとフラットで好タイムが出やすい。例年、駒大や国学院大、早大などの主力が箱根に向けた選手選考のために積極的に出場している。箱根の距離に不安のある選手や、箱根に向けていいイメージを持ちたい選手が走ることが多い。
昨年、上尾シティハーフマラソンに出場した駒大の桑田駿介(中央)(撮影・川並温美)22日昼は女子の実業団日本一を決めるクイーンズ駅伝。前回大会上位8チームと、10月のプリンセス駅伝の上位16チームの計24チームが出場する。
22日は夕方から夜にかけても重要レースが。MARCH対抗戦(東京・町田GIONスタジアム)は、明大、青学大、立大、中大、法大が中心となった1万メートルの大会。青学大にとっては箱根前の最重要レースで、メンバー選考や調整を兼ねて行われる。昨年は8人が27分台をマークとタイムも出やすい。
MARCH対抗戦後、レース後に選手を集めて大会の総括をする青学大・原晋監督21~22日にも日体大記録会がある。10月19日時点ではまだ競技日程の発表はないが、例年、好記録が続出する時期。大学生や実業団選手だけでなく、注目高校生もここで自己ベストを狙いにくることが多くて見ごたえがある。
日体大記録会に出場した学法石川高3年時の増子陽太(撮影・川並温美)12月5日日本選手権1万メートル
11月下旬からは合宿期間に入り、レースの出場は限られて来るが、12月5日には日本選手権1万メートル(東京・世田谷区立総合運動場陸上競技場)が開催される。ニューイヤー駅伝と箱根駅伝と日程が近くて調整が難しくなってくるが、来年の世界選手権北京大会とアジア大会の代表選考会を兼ねた重要なレースだ。
12月中旬から箱根駅伝へムード高まる…エントリー発表など
12月中旬には箱根駅伝のエントリーメンバーが発表され、メンバー発表の同日に全大学の監督が出席した会見や前年度上位校の監督が出演するトークバトルも行われる。発表翌日からクリスマスごろまで各大学の取材会が続く。例年、12月29日に箱根駅伝の区間エントリーが公開される。
昨年のトークバトルの様子12月30日富士山女子駅伝
12月30日には大学女子最終戦駅伝の富士山女子駅伝が控える。静岡・富士山本宮浅間大社前から富士総合運動公園陸上競技場までの7区間43.4キロで、最終7区は4.6キロで169メートルを上る過酷なコースで見ごたえがある。10月の全日本大学女子駅伝の上位12校と記録上位校などが出場する。
昨年の富士山女子駅伝の様子元日ニューイヤー駅伝、2~3日箱根駅伝
元日がニューイヤー駅伝。群馬県庁発着で、全7区間100キロ。1月2、3日に箱根駅伝が開かれる。
前回の箱根駅伝で優勝した青学大2日の箱根往路は東京・千代田区大手町の読売新聞社前から神奈川・箱根町芦ノ湖までの5区間107.5キロで、3日の復路は芦ノ湖から大手町までの5区間109.6キロ。全10区間217.1キロと途方もない距離だが、毎年100万人前後が応援に駆け付け、沿道を埋め尽くす。シードは上位10チームまで。11位以降は毎年10月に立川で開催される箱根駅伝予選会にかける。また箱根のシード校には翌年度の出雲駅伝の出場権も与えられる。4日には新チームも始動。優勝校はテレビ出演もあり、大忙しとなる。