牧が八回2死から同点のソロ本塁打を放った =横浜スタジアム(撮影・佐藤徳昭) 「SMBC日本シリーズ2026」が横浜スタジアムで開幕し、セ・リーグ3位からクライマックスシリーズ(CS)を勝ち上がったDeNAは、パ・リーグを3連覇したソフトバンクに延長十一回の末、1-3で先勝を許した。シリーズで両チームの顔合わせは2024年以来、2年ぶり。DeNA打線は9安打で1得点にとどまったものの、CS突破の立役者となった牧秀悟内野手(28)が1点を追う八回にソロを放ち、意地を見せた。
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敵の揺さぶりに屈しなかった。0―1の八回2死。牧は外角に逃げるスライダーを2番手の松本裕に3球続けられ、いずれもスイングを誘われた。それでも、カウント2―1からの4球目は強振。外角低めの155キロを完璧に捉えると、高々と舞い上がった当たりはバックスクリーンへ。割れんばかりの歓声を浴び「相手にはプレッシャーをかけられている」とうなずいた。
相手の先発マスクをかぶった山本祐は、トレードで移籍した5月までチームメートだった。同い年で苦楽を共にしてきた盟友だ。打者としての特徴にとどまらず、性格まで熟知されている。一方、自身も巧みなリードは頭に入っており「嫌な配球をしてきたら言葉で攻めます」とニヤリ。推定飛距離127メートルの一発で実力を示し、試合を振り出しに戻した。
史上初となる無傷の6連勝で突破したCSは、2度の2試合連発で4本塁打の大暴れ。文句なしのMVPに選ばれた。山本祐とは日本シリーズ進出後に連絡を交わしたといい「まさかこういう形で対戦できるとは。めちゃくちゃ楽しみ」と心待ちにしていた。
打線は相手先発の上沢を打ちあぐね、一回の先制機を逃してからほとんど好機をつくれずにいたが、主砲が意地を見せた。チームは1―1の延長十一回に2点を勝ち越され、先勝を許した。ただ、2024年は横浜スタジアムでの開幕から2連敗を喫したあとに4連勝を飾り、日本一まで駆け上がっている。
相川監督が「正直どちらにいくのか分からない展開でもあった。明日は全員で得点を重ねられるように攻撃していきたい」といえば、牧も「明日も粘り強くいきたい。同じプロ野球選手なので戦えると思っている。戦わないといけない」と前を向いた。4時間12分に及んだ熱戦で見せた粘り腰は、第2戦につながるはずだ。(鈴木智紘)